2025-05-16

AIと共に切り拓く未来。想像できない世界がすぐそこまで来ている

LYKEION株式会社 / 山中 正明
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TopVoice

東京都

山中様のご経歴を教えてください

はじめまして。
LYKEION株式会社の代表取締役を務める山中 正明です。

株式会社Hoster-JPという会社を20年ほど経営してきましたが、今回、AI事業の推進を目的とし、LYKEION株式会社という新会社を立ち上げ経営を行っています。

私は父の影響もありパソコンに熱中し、8歳ぐらいからプログラムを組んでいた記憶があります。
そして、20歳の時には、興味のあった無線の資格を取るために専門学校に入学しました。資格を取得するなら世界中の総ての通信を取り扱える最高の資格を、と考え、寝ずに勉強し3年のカリキュラムを2年で習得し、無線の資格を取得できました。

上記でもお分かりの通り、好奇心がとても強く、やりたいと思ったことはジャンル問わずチャレンジし、終わらせるまで粘る人生でした。

無線の資格を活かして就職活動の際は、NTTかKDDI(当時:KDD)で悩んだのですが、KDDIは国際通信の事業があり、KDDIへの入社を決めました。

KDDIに入社後は、山口県の衛星通信所に配属となり、優秀なメンバーに恵まれ充実した時間を過ごすことが出来ました。

当時、無線の切り替えの仕組みを活用した業務改善で社長賞をいただいた際に気付いたことがあります。
賞の内容は技術としては高いレベルではありませんでしたが、お客さまのお困りごとに技術を応用することで、これまでにはなかった価値として多くの人に喜んでいただけました。
これは技術だけでなく、サービスという観点で仕事に取り組むことが、とても重要だと学んだ出来事になりました。

また、開発段階では当時の所長がサポートしてくださり、同僚も協力的に動いてくれ、チームで仕事をすることの凄さにも気付かされました。

その後、東京への異動と当時にインターネット事業の業務に従事したことで、インターネット・バックボーンの構築を経験する事ができ、今の事業に取り組む1つのきっかけともなりました。

KDDIを退職後に独立し日本初のクラウドベンチャーである株式会社Hoster-JPを立ち上げ、この度、LYKEION株式会社を設立する運びとなりました。

事業内容・会社の特徴・強み・雰囲気を教えてください

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▼会社の事業内容を教えてください
LYKEION株式会社の礎ともなった株式会社Hoster-JPについても少し触れたいと思います。

株式会社Hoster-JPでは、SIerとしてネットワークエンジニアリングデザインや、システムの開発を行ってきました。
上流工程のコンサルティングからサポートすることで、お客さまの課題に合わせて適切なソリューションを提供することが可能になります。

独立当初は、KDDI時代に関係のあった方からもご発注をいただき、そのご縁が今でも続いているのはとてもありがたいことだと感じています。

2006年に日本初のクラウドベンチャーとして株式会社Hoster-JPは設立した訳ですが、「今やっている目の前の仕事だけではなく、世の中が変わる仕事をしたい」という想いがあり、世界に接続可能なクラウド技術をベースとしてこれまで事業展開してきました

また、このタイミングでLYKEION株式会社に軸を移す背景としては、「コンサルティング」や「SIer」という位置づけから、「AI」の事業にアクセルを踏むための強い意志表示のメッセージも込めています。

私たちがLYKEION株式会社でやっていきたいことは、AIの安全で適切なサービスを提供し、競争力を高めながら成長できる環境を創っていくことです。
AIやデータには、私たちが今現在思っている以上の価値があり、それを活かすことで人間の能力の一部を手伝ってくれるかなり強いツールになっていくと考えています。

▼会社の特徴・強み
株式会社Hoster-JPでは下記4つのスキルを会社の強みとして運営してきました。
① AWS・Azureの設計・構築スキル
② オンプレミスの設計・構築スキル
③ 総合的な高いセキュリティの設計・構築スキル
④ 総てを接続するネットワークの設計・構築スキル

恐らく、上記4つの全てを兼ね備えている会社は他にないと思います。
社内に各領域のプロフェッショナルが在籍しているため、システム開発や導入のスピード感をあげることができ且つ高いレベルでサービス提供できるため、お客さまの満足度も高くなり長いお付き合いをさせていただいているケースがほとんどです。

また、上記の土壌があることで、LYKEION株式会社で取り組もうとしているAI領域のセキュリティで強みを発揮できると考えています。

AIでの自動化が進んでも、その情報をどのレイヤーまで開示するかを精査しておかないと、場合によってはトップシークレットの情報が本来アクセスしてはいけない人が閲覧できてしまい、社内外問わず情報漏洩に繋がる可能性もあります。

AIに携わる人材はまだまだ少ないため、私たちがこれまで積み上げてきた知見を活かしながら、新たな挑戦をしていきます。

▼社内の雰囲気
メンバー全員に言えることですが、私たちの会社はプロフェッショナルのみが在籍しています。
比較的に社歴が長いメンバーも多く、日々、勉強して切磋琢磨しています。

フルリモートで仕事をしていますが仕組化を徹底しており、業務プロセスも明確にしています。
もちろん個人の意志を尊重した上でタスクを遂行してもらいますが、当社が特徴的なのは「誰が言った」かよりも「文書で残す」方を重要視している点です。

仮に社長の私が朝令暮改で訓示したとしても、文書で決められた内容を優先させます。
そのため、社内政治や忖度など、業務に必要のない無駄な感情は自然と排除される仕組みになっています。
会社を設立して最初の10年はこの辺りも整備できていなかったので苦労しましたが、現在は、社内の文化が作り上げられており、成果が出る組織に変化しつつあります。

LYKEION株式会社として新たなスタートを切っても、これまで上手くいっている仕組みや文化は継承しつつ、更に成長できる組織を目指して事業展開していきます。

今後、会社で実現したいこと

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▼今後、会社で実現したいこと
これまでSIerとして仕事をしてきましたが、「お客さまのオーダーに100%以上の提案をする」という点を心掛けてきました。
しかし、時代の変化とともにAIが出てきたことで、今までのサービスの延長では成し得ることの出来ない部分が出てきたのも事実です。

そして、SIerの場合は特定のお客さまだけにサービスを提供する場合が多かったですが、これから私たちがやろうとしていることは、より多くの人に向けて自分たちのプロダクトを提供することです。

会社を新たに新設したのも、社内外含め強い意思表示であると共に、私たち自身がより高みを目指す姿そのものでもあります。

これまで人が行ってきた開発の部分をAIが担い始め、私たちビジネスに求められるポイントも少しずつ変わってきています。
それは「プロ人材」と呼ばれていた高度なスキルを持つ人材のコモディティ化を意味しており、AIが産業構造を大きく変える日がもうすぐそこまで来ているということです。

これからは、基本的なAIの知識を持つだけではなく、それを使いこなすためのコミュニケーション能力やディレクション能力など、必要とされるスキルが少しずつシフトしていくのではないでしょうか。

▼さいごに
私が仕事をする上で大事にしていることが2つあります。
① 信頼(言ったことは守る)
② 組織でやる(クリエイティブ且つプロセスの仕組み化)

最近では個人の自由を尊重される機会も増えましたが、一部では、成果を出すという観点が置き去りにされた議論がなされていることもあります。

私自身、独立したての頃にお客さまから強めのクレームをいただいた経験があります。
当時、担当者だったメンバーと会話する中で「当たり前のことをやり切ろう」と話したところ「当たり前とはなんですか?」という答えが返ってきました。
この時の経験が、プロセスの仕組み化や、「社長の口頭のメッセージ」よりも「文書で残している方が効力がある」といった、他社ではあまり聞かないような設計にも繋がっています。

私たちはAIという領域で新たな取り組みをスタートさせますが、ありたい姿の実現のために、競争しながら成長できる環境を創っていきたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

もし興味を持っていただけた方は、お気軽にご連絡ください。

【紹介動画】

profile

氏名
山中 正明
役職
代表取締役

Introduction

企業名
LYKEION株式会社
所在地
東京都文京区本駒込6丁目5番3号
事業内容
AIの安全で適切なサービスを提供し、お客様の事業競争力を高め、成長に貢献しております
企業サイト
https://www.lykeion.ai/
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