2023-10-10

直球勝負。時代が変わっても、変わらない大事なことがある

合同会社SOZO STADIUM / 松下 真也
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兵庫県

松下様のご経歴を教えてください

はじめまして。
合同会社 SOZO STADIUM 松下真也です。
現在、兵庫県の宝塚市で、顧問業をメインとした企業への経営アドバイスを行っています。
他にも大手企業の社長やスポーツチームの監督経験者を講師招聘し、経営者向けの「松下(SHOKA)SOZO塾」という経営セミナーを開催しています。

私は小さいころ、プロ野球選手になるという夢がありました。
ただ、父親が入退院の繰り返しの末、私が20歳になってすぐ亡くなり、様々な理由で高校の途中で野球を続けるのが難しい状況となりました。
学生時代はバイトに明け暮れる日々で、プロ野球選手になるという夢は叶いませんでしたが、野球品の開発を通して、別の形で自分の夢を叶えたいと思い、スポーツメーカーのミズノ株式会社(当時美津濃株式会社)に就職しました。
入社時には野球品の企画・開発部門の希望を出したのですが、配属先はまさかの広報宣伝部でした。
もちろん、自分の希望が全て通る訳ではないのは理解していましたので、自分の置かれた環境で最善を尽くそうと目の前の仕事に打ち込みました。
そんな中で私が担当していたミズノ1社提供番組「ねるとん紅鯨団」は高視聴率もあって、スポーツメーカーとしての知名度やイメージも上がり、多少なりとも会社に貢献する結果となりました。
サッカーのJリーグ発足時には、外資の大手スポーツメーカーと、公式ユニホームサプライヤー権を競い合いました。
資金面では圧倒的に不利な状況でしたが、上記「ねるとん紅鯨団」のCM枠の一部をJリーグに提供するという企画提案が奏功し、Jリーグ発足時の全10チームに対し、ミズノがユニホーム公式サプライヤーとして契約締結の運びになりました。

広報宣伝部で部長に昇進し、それなりの成果を出しながら今後のキャリアも描いていた矢先、商品開発部門への異動を命じられました。
商品開発部門へは部長として異動してきたものの、文系出身の私にとって、商品開発は技術畑で全く縁のない世界でした。
しかし、困難な時こそ、逃げずに直球勝負で挑むのが私のスタイルです。
部下とも面談を繰り返し、自分のこれまでの経験を活かし、商品開発に活かせることは無いかを模索し続けました。
そんなある日、会社の傘立てに1本のバットが置かれているのを見つけました。
すぐに担当者に話を聞くと、開発は進めたものの、誰にも相手にされずボツになりかけている商品であるということが分かりました。
詳しく話を聞いていると、軟式用のバットで通常とは違う素材を使い、圧倒的に飛距離が出るという商品だと開発担当者は熱弁してくれました。
担当者とバッティングセンターに行き実際に打ってみると、確かに通常とは違う打感で、プロモーションの方法によっては、ヒット商品になるのではとの想いが芽生えました。
その後、軟式野球連盟や関係各所に裏取りをし、正式な商品としてリリースをしました。
結果的には、「ビヨンドマックス」という20年以上続くロングセラー商品となり、今でも多くの軟式野球チームの皆さんにご使用いただいています。
私自身、野球品の開発に携わりたいという想いで入社したことを改めて思い出し、思い入れのある商品の一つとなりました。

その後、ゴルフ事業部の部長となり、最終的には、広報宣伝部とゴルフ事業部の取締役、退任後は顧問を歴任し、退任後2017年に合同会社 SOZO STADIUMを設立しました。

事業内容・会社の特徴・強み・雰囲気を教えてください

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▼会社の事業内容を教えてください
合同会社 SOZO STADIUMでは、企業顧問や経営コンサル、経営塾などを運営しています。
顧問先は様々な契約形態で現在19社ありますが、私のこれまでの経験を今の時代に置き換えて、机上の空論ではなく、より具体的にアドバイスを行っています。
ミズノ時代にメディア関係の人たちとも親交が深かったため、経営アドバイスだけでなく、顧問先のプロモーションをサポートなど、会社の課題に合わせた具体策の展開を意識しています。

その他にも、松下(SHOKA)SOZO塾という経営者塾を主宰しています。
月に1回、私がこれまで親交のあった方を中心に講師としてお迎えし、より実践的な経営論を講義してもらっています。
元サッカーセレッソ大阪・プロ野球日本ハム社長、大学有名フットボール部元監督、サッカー協会元副会長、実業界では通販・マーケティング会社、IT会社社長、有名音楽事務所役員等、幅広い分野での講師陣になっています
普段はなかなか話を聞くことの出来ない方ばかりですので、塾生のメンバーも喜んでくれているのではないでしょうか。今後も期待以上の講師陣をお招きする予定です。いずれも講演依頼に多忙な日程の中、快諾頂けるのは友人としての付き合いだと思っています。

▼会社の特徴・強み
顧問業や経営塾は私がこれまで培ってきた経験や知識を提供しているので、ある意味唯一無二のものだと考えています。
全てが経験ベースで話をしますので、より具体的で濃い内容をお伝えできているのではないかと思います。
ミズノ時代の経験だけではなく、自分で会社を始めてからも多くの事業に携わっていますので、過去の成功体験だけにとらわれず、時代に即した経営アドバイスするように心がけています。
また、自分だけでは解決できない問題でも、大抵の問題は誰かに声をかければ解決できるネットワークがあると自負しています。
これは利害関係だけの人の繋がりではなく、人と人との繋がりを大事にしてきた結果、今でも多くの人が協力してくださると感じています。
ミズノ時代に、イチロー選手や松井選手のバットを手掛けていた「久保田名人」と深く仕事をさせていただきましたが、そういった方とも会社を辞めた後も親交があるのは、人との繋がりを大事にしてきたからではないでしょうか。
※下記、久保田名人の写真掲載/上記写真は契約選手でプロゴルファーのルーク・ドナルド氏

▼社内の雰囲気
会社は私一人でやっている為、基本的には社外のブレインの方々と仕事をする機会が多いのですが、同世代のメンバーだけでなく、20代や30代の若い人たちにも多く関わって頂いています。
一緒に仕事をするメンバーは明るく前向きな人たちが多いので、非常に楽しく仕事をさせてもらっています。
多くの方と仕事をさせてもらっていますが、前向きな仕事をするのに年齢は関係ないと思っています。
もちろん、ビジネス経験では20代の人たちよりも私の方が経験豊富かと思いますが、若い人たちもそれぞれの強みや優れた部分があるので、それを引き出してあげて、私が持っているリソースと掛け合わせることで、新たな価値が創造出来るのではないでしょうか。
私自身も、常に情報をアップデートして、目の前の人たちのために出来ることをやり続けたいなと考えています。

今後、会社で実現したいこと

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地方創生とスポーツ振興という2軸が、私のこれからのテーマだと考えています。
私は兵庫県の篠山市(現:丹波篠山市)出身なのですが、自分の生まれ育った故郷の為に長年の社会人人生で得た自分の全ての知識・知恵・ネットワークを還元していきたいという想いがあります。
丹波篠山市は招聘した岡山県の強豪野球高の監督をスポーツ振興官に任命し、地元のスポーツ振興を模索していますが、ご本人とも親しく、彼の意向に沿った独特の地域活性化策をバックアップする事を約束し徐々に進めています。
私がスポーツメーカーに勤めていたということもあり、地方創生とスポーツを掛け合わせた、新たな価値を創造していければ本望です。
他にも、若い経営者のメンバーたちと、アスリートの支援事業や、スポーツを軸にした新規事業の準備も進めています。
私がこれまで培った経験を必要としてくれる人たちがいるので、これからも世の中に必要とされる事業を展開し続ければと考えています。

▼さいごに
ミズノ時代には、上記でお伝えした以外にも、ゴルフのフィッティングサービスの構築や、オリンピックの現場にも何度も足を運ばせてもらいました。
取締役という役割もいただきましたが、やはり、私は現場が好きなのだなとつくづく感じています。
今でも、顧問先の現場を訪問し、スポーツの仕事でも出来る限り、試合などを訪れ自分の目で確かめるようにしています。
そして、何よりも「人」を大事にするということに尽きるのではないかと思います。
有難いことに、自分で会社を興してからも、ミズノ時代の関係者だけでなく、年齢・分野を問わず、多くの方に声をかけてもらっています。
時代が変わっても、物事の道理や、人としての筋を通す大事さは変わらないのではないでしょうか。
これからも、人との繋がりを大事にしながら、逃げずに直球勝負で事業に向き合い続けたいと思います。
是非、少しでも興味を持っていただいた方は、お気軽にお問い合わせください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

profile

氏名
松下 真也
役職
代表

Introduction

企業名
合同会社SOZO STADIUM
所在地
兵庫県宝塚市中山台1丁目3番1号
事業内容
・経営コンサルティング
・経営セミナーの主宰
企業サイト
https://sozo-std.com/
Facebook
https://www.facebook.com/shinya.matsushita.37
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