はじめまして。
株式会社マスターピースの代表取締役を務める、吉永亮です。
現在、大阪の福島でGRANDSLAM(グランドスラム)というコワーキングスペースを経営しています。
2019年に、後の共同創業者になる社長さんと運命的に出会いまして、その会社様のオフィスの2階部分の倉庫を改装してスタートさせましたが、2023年7月より、JR福島駅から徒歩1分の駅近のビルに移転し、より多くの方に利用していただきやすい環境になりました。
兵庫県に生まれ、大学まで関西の地で育ちました。
大学卒業後は、楽天株式会社に入社し、楽天市場の新規出店営業や、セミナー・勉強会講師、新卒向け営業研修リーダーなどを経て、大阪支社の部署立ち上げなども経験しました。
入社1年目は、なかなか個人の業績も上がらず苦しい思いもしましたが、周りの支えもあり、2年目からは結果も出はじめ、仕事を楽しみながらやっていく気持ちの余裕も出てきたんですよね。
その後、株式会社ビズリーチ、株式会社ジェイエイシーリクルートメントなど、人材業界で経験を積ませてもらいました。これまた貴重な経験で。業務以外の幅を広げることも大事なんだと教えてもらったんですよね。
ビズリーチ時代には上司から「社外のコミュニティにも足を運んだ方が良いよ」と言われたのをきっかけに、様々な交流会に足を運ぶようになり、自分でも「ネクストイノベーション関西」というコミュニティを立ち上げました。
その時の経験が、今のコワーキングスペース運営のルーツとなり、自分でリアルなイベントスペースを持ちたいなと思うきっかけにもなりました。
また、会社員当時の上司や同僚、さらにはお客様まで、今でも繋がりが続いており、有難いなと感じています。
人材業界を経験した後は、フリーランスとして独立し、2019年5月に転職エージェントの株式会社サードプレイスを設立しました。
当時、事業は1人で運営しており、机と椅子を置くのがやっとの小さなシェアオフィスを大阪で借りてスタートしました。
ただ、仕事の打ち合わせ以外は誰とも話す機会が無く、この先ずっと、このスタイルで仕事を続けていけるのかとモヤモヤしながら仕事をしていました。
そんな時に、冒頭で触れたオフィスを貸していただいた社長や、他にもいろんな方との出会いもあり、4人のメンバーで株式会社マスターピースを立ち上げ、コワーキングスペース事業をスタートさせました。
▼会社の事業内容を教えてください
コワーキングスペースの運営を軸とし、コミュニティプロデュース、さらには、イベントプロデュースを行っております。
GRANDSLAMは2019年に意気揚々とオープンしましたが、みなさまご存じの通り、流行病の影響で、波乱の幕開けでした。
リモートワークが浸透しはじめ、わざわざコワーキングスペースに来て仕事をする人は皆無で、コワーキングスペースの運営としては、苦汁をなめた一年でした。
2019年から2022年は、外出すること自体が制限されるなか、世の中のイベントは、オンラインやハイブリッドに軸足を移していきました。
私たちもオンラインやハイブリッドに挑戦してみたものの、独自性を発揮することが出来ず、結果としては、リアルイベントに振り切るという決断をしました。
最初は、週に1回の自社開催のイベントを打ち続けましたが、それではムーブメントはなかなか起きず、自社開催以外に、GRANDSLAMを活用してイベントをやってくれる人たちを増やす動きも、必要に迫られることになりました。
具体的には、知り合いに個別での連絡や、Twitterを始めとするSNSで自分たちの活動を発信し続け、草の根の広報活動を行い続けました。
世の中と逆行する動きをしていた私たちですが、不思議なことに、地道な活動も功を奏し、少しずつ興味を持ってくれる人が増えてきて、ビジネス系のインフルエンサーの方や、キーパーソンとなる出会いにも恵まれていきました。
そして、2020年の年末には、環境に左右されない、リアルなイベントを軸としたコワーキングスペースを運営する方法が見えてきて、自分たちを応援してくれる人たちが、たくさんいてくれるんだということにも気付くことが出来ました。
オンラインイベントは、場所の垣根を越えて多くの人が参加できるという良さもありますが、リアルイベントの熱量に勝るものは無いと考えて突き進んだ自分たちが、少しだけ報われた瞬間でもありました。
後で振り返ると、この苦しい時期があったからこそ、今のGRANDSLAMのスタイルが見えてきたので、結果的には必要な時間だったのかなとも思います。
▼会社の特徴・強み
GRANDSLAMは、”成長・共創・つながり”という3つのコンセプトを軸に運営しています。
コワーキングスペースとしての機能と、上記でもお伝えした「リアルなイベントを通じたコミュニティ形成」はGRANDSLAMの特徴であり、大きな強みだと考えています。
コワーキングスペースは、どちらかというと黙々と作業をする場所といったイメージをお持ちの方も多いですが、私たちは運営メンバーが、利用者の方同士をお繋ぎしたり、お互いにとってメリットがあるのではと思う時は、普段、あまりGRANDSLAMにお越しでないお客様にも個別に連絡を入れて、場設定をさせていただくこともあります。
実際、お繋ぎして喜んでいただく声も多数ありますし、ビジネスとして協業をスタートされている方もたくさんおられます。
また、場を提供するだけではなく、運営側の私たちも常に成長し続けないと、魅力的なサービスや場を提供できないと、メンバー間でも話をしています。
GRANDSLAMに来てくださる方々と切磋琢磨しながら、この場所でなければいけない理由を作るために、日々、試行錯誤しています。
▼社内の雰囲気
私自身は、前向きに切磋琢磨することを意識しています。
サラリーマン時代、営業の成果が出ず、会社や上司の愚痴を言ってしまっていた時期もありますが、そういう時は決して人生は好転しないということを身をもって学んだので、前向きに切磋琢磨するというのは、非常に大事にしているポイントです。
また、手前味噌になるかもしれませんが、ネガティブな発言をする人は、GRANDSLAMには皆無な気がしています。
もちろん、困ったことや悩みを相談してもらいやすい場づくりは心がけていますが、利用していただくお客様も、課題や困難な状況に対して前向きにアプローチしている人が多いと感じています。
コワーキングスペースなので、たくさんの人にお越しいただき、自分たちがいくら意識をしていても雰囲気をコントロール出来るわけではありませんが、利用者の方が、GRANDSLAMを良くしようと自発的に動いて提案をくださる機会も日常茶飯事なので、お客様に恵まれているというのは間違いないのではないでしょうか。
やりたいことはたくさんありますが、良いコミュニティ運営はこれから先もずっとし続けたいと考えています。
既存店舗のブラッシュアップはもちろん、多店舗展開や、地元の西宮でコワーキングスペースの運営ができる日もきたらいいなと思っています。
また、私自身は、コミュニティプロデューサーであることを意識しています。
自分自身がコミュニティを作る場合と、コミュニティを運営したい人をプロデュースする場合もありますが、「コミュニティづくりといえば、GRANDSLAMだよね」と言われるポジショニングを確立できたら理想だと思っています。
個人的には、コミュニティとは、困っている人を助けることのできる概念と捉えています。
私の別会社の名前は「サードプレイス」ですが、家族、職場とプラスαのコミュニティが、より人生を豊かにするという強い想いがあります。
私自身もいわゆるサードプレイスとなるコミュニティで救われた経験もありますし、だからこそ、コミュニティプロデューサーとしての役割が、自分にとっての使命なのかもしれません。
▼さいごに
私は大学時代、立命館大学に通っており、在学中に、大学が運営している「オリター制度」というものに出会いました。
オリター制度とは、1つ下の学年の学生を対象に、上級生が、大学生活に関するサポートを行う独自の仕組みです。
私も下級生をサポートする立場として活動していたのですが、不安がいっぱいの下級生の喜ぶ顔を見たり、一緒にイベント運営をしていくなかで、タテ、ヨコの繋がりも増えていき、自分自身の大学生活が豊かになった経験があります。
この時の経験が、自分がコミュニティプロデューサーとして生きていく一つのきっかけになったのは間違いありません。
人には色んなバックボーンやその時々の置かれた環境があると思いますが、GRANDSLAMでは、個人個人に寄り添ったコミュニティ運営が出来るよう、日々、アップデートしていきます。
そして、自分がコミュニティプロデューサーとして、人の人生を豊かにできるように、目の前の人たちにしっかり向き合っていきたいと思います。
是非、少しでも興味を持っていただいた方は、コワーキングスペースは予約なしでもご利用いただけますので、お気軽にお立ち寄りください。
イベント開催のご相談も大歓迎です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。