
はじめまして。
株式会社ハイブアイキューの代表取締役を務める重原洋祐です。
ハイブアイキューは、お客様のマーケティングにおけるデータ活用を真の成功へと導く「データ活用のプロフェッショナル集団」です。企業のマーケティング領域のデータ活用において、本質的な事業成長をサポートしています。またデジタル人材の育成支援や企業とのマッチングを手掛け、日本のデータ活用レベルの向上を目指しています。
▼データ活用という「可能性の源泉」との出会い
私のキャリアは、2002年に入社したデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(現・株式会社Hakuhodo DY ONE)でスタートしました。
当時はまだインターネット広告の黎明期ではありましたが、徐々に広告でデータを活用することが一般的になっていきました。その後広告配信にデータを活用している子会社に出向し、「データ活用」に可能性を見出し、2013年頃には、グループ内で初めてパブリックDMP開発プロジェクトを立ち上げ、データ活用領域での知見を深めながら、データ事業を牽引しました。
その後、お客様が適切にマーケティングにおけるデータ活用を行うためには、顧客への直接的なサポートが必要だと考え、2015年に創業メンバーとして数名で、「株式会社Legoliss」を立ち上げました。その際に、米国のSaaS企業である「Treasure Data」というツールの優秀さにいち早く着目し、そのCDPツールの導入コンサルティングやデータ活用支援に取り組みました。
▼グローバルSaaS企業での経験
その後、「Treasure Data CDP」の利用を勧め実績を積んだことで、より深く顧客サポートを行うためにはツールベンダーに行くのがベストなのではないかと思い、2019年に、「トレジャーデータ株式会社」へ転職し、トレジャーデータ社内で顧客のデータ活用を行うためのサポート集団である「プロフェッショナルサービスチーム」の立ち上げを行いました。
結果、1年間で約30人を採用してチームを組織し、メンバーが高いモチベーションで働ける環境を構築。その後カスタマーサクセスチームとの統合も行い、3年間で約80人の組織に成長させることができました。
最終的にはトレジャーデータで、日本の最高顧客責任者(CCO)として、カスタマーサクセスやコンサルティングチームを統括する役割を担いました。
▼「本当の支援」を追求した最後の挑戦
トレジャーデータでの経験は非常に貴重でしたが、同時に、日本のマーケティングにおけるデータ活用がなかなか進まない現状やデータ活用人材の不足を、SaaSベンダーの立場から痛感していました。
市場拡大のためには、顧客がデータを使いこなせない状況を打破する必要がありましたが、日本市場にあるサポートレベルでは、顧客にとって「ビジネスを進化させるためのデータ活用」になっていないと感じることが多かったのです。
また、トレジャーデータの内部の人間というツールベンダーの立場だけでは、「ビジネスを進化させるためのデータ活用」には限界があることを認識し、どこか行き詰まりを覚えていました。顧客はツール中心のサポートではなく、データを中心に置いたビジネス全体の進化を求めているからです。
そして私は再度、お客様をサポートする立場で本質的な支援を行い、データ活用市場の拡大を目指し、2023年に「株式会社ハイブアイキュー」を立ち上げ、自らその道を切り拓くことを選んだのです。

▼事業の独自性と圧倒的なナレッジ
ハイブアイキューは、大きく2つの事業領域を展開しております。
一つはデータ活用を推進したい企業へのコンサルティングであり、もう一つはデータ活用に携わる人材のリスキリングや企業とのマッチング支援です。
当社の最大の強みは、この分野における「圧倒的なナレッジと実績」にあると自負しています。
データコンサルタント、データエンジニア、AIエンジニア、といった経験豊富なメンバーが当社には在籍しており、私たちがサポートしてきた実績は、同業他社と言われるところと比較して、少なくとも倍以上であると確信しています。
さらに、私自身がトレジャーデータでの経験も含め、見てきたお客様の数はゆうに300社を超えています。このように多岐にわたる企業のデータ活用状況や事情を把握しているので、ナレッジの量と質を網羅し、圧倒的な強みを発揮できるのです。
加えて、私自身がお客様を支援するコンサルティング側とツールベンダー側、双方の経験を持つため、業界を俯瞰した独自の視点も当社の大きな特徴です。
また、当社の豊富なナレッジは、お客様へのコンサルティングだけではなく、データ活用を支援する同業企業や人材のサポートにも活用しています。
特定の企業への支援だけではなく、データを活用できる人材を増やし、この領域の先駆者として業界全体、ひいては市場全体の活性化を図ることをミッションとしています。
▼社員ファーストを徹底した組織づくり
私はこれまでのキャリアの中で、組織づくりについて様々な想いを巡らせていました。
労働集約型の環境の中で疲弊し、会社の意向や不均衡なパワーバランスの狭間で苦しむ従業員の姿を目の当たりにしてきました。そうした組織のあり方は、会社にとっても大きな損失につながると確信しています。だからこそ従業員が高いモチベーションで働ける環境をつくることが、会社の持続的な成長のために不可欠な要素だと考えてきたのです。
ハイブアイキューが大事にしているのは、本当の意味で、メンバーと会社が対等に会話できる環境を実現することです。
会社は、メンバーからの様々な要望に最大限柔軟に対応し、加えて労働時間や労働環境の整備にも力を入れ、高いモチベーションで働けるホワイトな職場環境の構築を推進しています。また、福利厚生の拡充についても継続的に検討し、メンバーがより一層活躍できる環境づくりを目指しています。
会社がこうした環境を提供することで、メンバーと会社が共通のゴールに向かい、相互に成長できる真に対等なパートナーシップを築けると信じています。
さらに、会社の意思決定に関しても、権力が一極集中しない構造上の仕組みを構築しています。例えば、万が一私自身が暴走することがあったとしても、必ず誰かが阻止できる仕組みです。これは、権力の集中が、社員にとってモチベーションの低下や不信感など望ましくない結果につながると私は考えているからです。
会社を創業して2年以上が過ぎ、社員は15名ほどまでに成長しました。
創業以来、メンバーと会社が相互に高いレベルで成長し合える、理想的な文化が根付きつつあると実感しています。理想の組織像が体現され始めているのを強く感じています。
▼デジタル人材育成への貢献
現在、私はハイブアイキューの経営と並行し、独立行政法人である情報処理推進機構(IPA)の職員を兼任しています。
ご存じの通り、日本のデジタル人材は諸外国に比べて、その数もレベルもまったく追いついていないのが現状です。データマーケティングビジネスに長年携わってきた私としても、そのことに強い危機感を覚えています。
こうしたIT・デジタル人材不足という国家的な課題に対し、経済産業省とIPAが主導し、デジタル人材の不足解消や育成のためのプラットフォーム構築プロジェクトが立ち上がりました。私も同じ課題感を持ち、現在このプロジェクトに参画し、活動しています。
ハイブアイキューとIPAでのプロジェクト双方を通じて、これまで培ってきたナレッジや知見を最大限に活かし、日本全体のデジタル人材の育成に貢献してまいります。

▼今後、会社で実現したいこと
当社は、非常に順調に成長を続けるとともに、社員の高いモチベーションを支える環境の構築を実現できており、この現状には満足しています。
今後の展望としては、人材育成を軸に据えて、社員を増やし、組織規模の拡大を目指しています。
売上目安は立てるとしても、売上目標を企業活動の中心に置くのは有効ではないと私は考えています。なぜなら、人材が成長することで会社も成長し、その結果として売上がついてくるものだからです。現時点では、上場も念頭にはありません。
しかし会社の成長に伴い、この対等な文化と構造を規模の拡大に合わせて維持できるかが、私にとっての最大のチャレンジです。
これまで経験した50~60人程度までの組織であれば、構築できる自信がありますが、それが100人、200人規模になった際、本当に会社と社員が「対等」な姿を実現できるかは、正直に言って私にも未知数です。人が多くなればなるほど、それだけ考え方も多様になるため、より複雑で緻密な構造を構築していく必要があると深く認識しています。
日本には当社のようなマインドの企業は少数派だと思いますが、組織がどれだけ拡大したとしても、会社と社員が対等な関係性の中で、ともに成長できる会社をつくっていきたいと強く思っています。
これまでの経験から、優秀な人が本来の力を発揮できずに苦しみ離職していくのを、幾度となく目の当たりにし、「人を伸ばすも殺すもその環境次第」ということを痛感してきました。社員の心理的安全性が確保され、整った育成環境を構築することこそが、経営者としての私の揺るぎない責務だと信じています。
▼さいごに
データ活用に携わり10数年来、刺激的で興味深い経験をしてきたと感じています。
しかし、これから先の人生にはもっと面白いことが待っており、さらに充実した楽しいものにしていけるという自信が私にはあります。
私が初めに仕事の楽しさを教えてもらったのは、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(現・株式会社Hakuhodo DY ONE)時代の上司である田中雄三さん(現・株式会社Hakuhodo DY ONE会長)でした。
入社当初は淡々と仕事をこなしていましたが、モチベーションを高く持ち、心から楽しみながら仕事をする喜びを教えてもらいました。これが私の仕事の原点でもあり原動力にもなっていると感じています。
今では仕事が趣味と言えるほどに楽しんでいます。結局のところ、私たち自身が仕事を楽しめなければ、本質的な成長にはつながりません。
だからこそ、誰もが仕事を楽しみながら成長できる環境をつくっていきたいのです。
私達のスタートは、まだまだこれからです。これまでの経験を糧に、さらに新しい価値を生み出し、世の中をより楽しく、より魅力的なものにしていきます。
ひとつ私が懸念しているのは、日本で昔から続いている「丸投げ文化」です。
新規分野や不慣れな領域は、コンサルティング会社や主要企業に全面的に委任するということを、多くの日本企業が長年続けてきました。外部にすべてを任せてしまうと、社内にナレッジが溜まらず、社員の成長にはつながりません。スピードをお金で買うという一面もあるでしょう。しかし、特にデータ領域においては、そうした慣習を続けてきたからこそ、日本が海外から大幅に遅れを取ってしまっているという現実があるのです。
例えばAIですが、この半年間の進化は、目を見張るものがあり、インターネット誕生時のような脅威を感じています。直近10年にもAIや機械学習の進化はありましたが、この半年間の変化は、いわゆる“一般ユーザー“がAIを使うようになったことで、まさに次元の違う進化と言えるでしょう。
このような新しい技術が入ってきた時に、まずは「社内で何とかしよう」というマインドセットを持つことが非常に重要です。外部の活用は手段としてはいいのですが、自律的に解決しようという意識がないと、世界からより大きく引き離されてしまうと、強く憂慮しています。
ぜひ、この変革の時代を生き抜くために、経営者の方々に自社内の意識改革と人材の育成に真剣に取り組んでいただきたいと思います。
私自身もハイブアイキューとIPAでの活動を通して、データ活用における豊富なナレッジを還元し、お客様の視点に立ったサポートと人材のリスキリングを推進します。そして、日本のデータ活用力を底上げし、お客様とともに新しいビジネスの未来を切り拓いてまいります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
