2025-10-29

地方創生の革命家 ― 地域とともに日本を世界No.1に ―

株式会社INREVO / 晴仁
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福岡県

挑戦の先に生まれた起業の芽

はじめまして。
株式会社INREVOの代表取締役を務める南晴仁です。

INREVOは、「第二の産業革命への挑戦」をミッションに掲げ、地方・中小企業の採用課題解決とDXを支援しています。
業界初の成果報酬型RPO(採用代行)サービス「ヒトトレ採用」を主軸に、ホテル・施設向けの無人チェックインシステムをはじめとするSaaS開発事業も手掛けています。さらに今後は、即戦力エンジニアを育成するスクール事業を立ち上げ、より広範な企業支援を目指しています。


▼キャリアの転換点:見据えた「経営者」という道
実は高校時代は、勉強よりも音楽に夢中でした。慶應義塾高等学校でバンド活動に熱中し、メジャーデビューを本気で目指すほどでした。そのまま慶應義塾大学へ進学しましたが、大学では法学部で弁護士を目指し、一転して学業に励んでいました。

しかし、大学3年の時にふと立ち止まり自分の将来について考えたのです。
「弁護士以外にも、もっと様々な可能性があるのではないか」
当時、弁護士という職業はすでに飽和状態にあることを知りました。弁護士として成功するには、いずれは独立し、経営者として事業を成長させる力が不可欠です。いずれ独立して事業を興すのであれば、「弁護士」にこだわる必要はないのではないか、という考えに至ったのです。
それよりも視野を広げ多様な事業を検討する方が、自身の可能性を広げられる、そうした思いが、私の中で次第に強くなっていきました。
この気づきが、私の人生の方向性を変えた転換点となりました。

就職活動の時期になり、同期の学生は法学系や官僚、大手コンサルタント企業などを目指していました。私自身も当初は彼らと同じようなキャリアを考え、大手企業のインターンシップに参加しました。
しかし活動して気づいたのは、自分は“決められたやり方”が重視される安定企業は向いていないのではないか、ということでした。最終的に出した結論は、自分で起業するか、あるいはやりたいことができる環境の企業に就職するかという二択でした。
ただ、当時の私は起業に全身全霊をかける自信もなく、ビジネスアイデアも成熟していなかったため、卒業後はベンチャー企業の総合コンサルティング会社に入社しました。


▼経営基礎を学んだファーストキャリア
起業を目指すには、まずは営業力が必要だと考え、自ら希望して営業職としてキャリアをスタートさせました。「実績を出したら、裁量をもらう」という約束を取り付け、入社わずか2,3カ月で高い実績を達成しました。当時、 達成した売上は企業全体の8割を占めるほどでした。

高い実績の秘訣は、何よりも圧倒的な行動量。営業先への毎日の訪問、経営者との会食、綿密なコミュニケーションなど、いわゆる泥臭い営業をひたすら積み重ねた結果でした。
昼夜問わず仕事をしていましたが、当時の私にはそれが必要だったのです。なぜなら、泥臭い経験を初期に積んでおくことで、最終的に壮大かつ純粋な事業を生みだせるようになると信じたからです。

実績を基に社長と交渉し、事業の予算を任せていただくことになりました。
コロナ禍という時流の中で勝てるビジネスとして着目し、集客コンサルティングからシステム開発までを一貫して行うWebセミナー事業を立ち上げました。この事業も成功に導き、会社のナンバー2として事業運営や経営全般に関わることになりました。ここで経営者としての基本を深く学ぶことができました。

やがて、その会社の中でやり尽くしたという感覚を持つようになりました。株主の存在からくる予算や裁量の限界を突きつけられ、より裁量のある大きな舞台で挑戦したいという気持ちが大きくなっていったのです。

ちょうどその頃、IPOを予定している企業の社長から役員としての参画を打診されました。「上場」を経験できるということに壮大なロマンを感じ、集まった大きな資本を活かせる環境も魅力的に思いました。そして、私は次のステップへ踏み出すことを決意したのです。


▼新たな挑戦と“起業”への道が開く時
入社後、私は役員として新規事業の創出を一任されました。この時、私がチャレンジしたのは官公庁や学校法人向けのビジネスでした。
手堅いビジネスに挑戦したのには理由がありました。規制や独自のルールが多い業界の中で、時流や勢いに頼らず、しっかりとしたビジネスモデルや運用の仕組みを構築し、事業成功に導くことができなければ、経営者として成功し続けることはできないだろうと考えたのです。

GIGAスクール構想に沿ったドローンプログラミング授業の開発、ICT支援員トレーナーの育成、医師連携による健康保険データコンサルティング、リスキリング助成金を活用した研修など、強固な仕組みなくしては成り立たない事業に本気で取り組みました。民間とは全く異なるルールの中で、連携の進め方や予算の獲得方法は、すべてが新たな学びの連続でした。

その事業部は順調に成長を重ね、年商約35億円、200名規模の組織へと拡大しました。
一見、上場までの道のりは順風満帆かと思われましたが、予想外の困難に直面したのです。私たちの会社は利益を出し続けていたのですが、もともとの大口出資企業の財務状況が急激に悪化していったのです。回復の見込みもなく、グループでの上場という展望は絶望的でした。グループ企業全体に先の見えない停滞感が漂いました。どれほど自分たちの事業を成長させても、どうにもならない構造の限界を目の当たりにし、もどかしさと悔しさに悶えていました。

その時に、のちのINREVOの親会社となる「株式会社Hosty」の山口博生さんと出会ったのです。
これまでの私の事業実績や将来のビジョンについてお話しする中で、山口さんに私の能力を高く買っていただきました。山口さんも「上場」を目指していると聞き、私は高鳴る興奮と期待を抑えられないほどでした。
そして、私が子会社の代表に就任し、「Hosty」と親子上場を目指そうというオファーをいただいたのです。大学時代には、未成熟さゆえに挑戦できなかった「代表」という道。しかし、「今までの経験を持ってしたらできる」という、内側から湧き上がる自信がありました。こうして私は新しい挑戦の道を選んだのです。

地方創生の実現に貢献する

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▼日本の再興を支える事業
INREVOは主に3つの事業を展開しています。RPO(採用代行)を主軸とした人材支援事業、自社開発のSaaSプロダクトの提供、そして新たに始動するエンジニアスクール事業です。

まずは現在、最も引き合いをいただいているのが、RPOサービス「ヒトトレ採用」です。応募対応といった採用実務から、社内体制構築や営業のインセンティブ設計といった上流戦略まで、クライアント企業の「人事」として、総合的な支援を行っています。
また、当社はRPO業界では珍しく完全成果報酬のプランもご用意しており、RPOを初めて導入されるお客様にも安心して始められるとご好評をいただいております。私たちは結果にコミットし、その高い実績に対して全国各地のお客様から大きなご満足をいただいております。

2つ目のSaaS事業では、ホテルの無人チェックインシステムや客室管理システムの開発・保守・運用を行っています。今後もSaaSプロダクト開発は積極的に推進していく方針です。特に、地方・中小企業の経営者が抱える業務管理や調整業務を効率化し、経営を強力にサポートできるようなツールの開発に注力しています。

そして3つ目、今後大きな柱として展開するのがエンジニアスクール事業です。
巷には多くのエンジニアスクールがありますが、人材を求める企業からは「即戦力」として評価されていないという実態があります。
これはエンジニアにとっても、企業側にとっても損失ではないでしょうか。私たちはこの現状を変え、新たな仕組みで「即戦力」を育てることのできるスクールをつくり、双方にとって実りのある成果をもたらしたいのです。

「即戦力」と評価されるには、自走可能な実務経験が不可欠です。当社のスクールでは、提携企業様からお預かりした実際の開発案件を生徒に担当してもらい、実務経験を通じた本質的なスキルアップを実現します。さらに、在学中にITエンジニア向け基礎資格の「基本情報技術者」とクラウド技術者向けの「AWS認定資格」の取得も授業計画に組み込んでいます。
この体系により、卒業生は即戦力人材として高く評価されて活躍し、企業は効率的に必要な人材を採用でき、そして当社の事業も成長する、まさに「三方よしの好循環」を構築していきます。


▼“日本全体”で引きあがるという信念
私たちが手掛ける事業の根幹には、情報や知識格差の影響を受けている方々へのリスキリングを支援し、可能性を広げて生産性の向上につなげるという目的があります。

概して、地方企業や中小企業がそうした「リテラシー弱者」になってしまう構造上の問題もあるのではないかと考えています。しかし、彼らが知識や知見を得て、判断力を磨き、行動の選択肢を増やすことによって、日本全体で飛躍的な成長を実現させ、地方創生にも大きく貢献できると強く信じています。
成果報酬型のRPO、容易に使えるSaaSプロダクトの開発、即戦力エンジニアスクールといった事業に注力するのは、すべてこの「構造的な課題を解決し、日本全体を押し上げる」という揺るぎない想いが土台にあるからです。

実際に、新たな知見を得たことをきっかけに、会社全体が大きく成長を遂げた企業があります。
あるトラック整備の中小企業の採用を支援した際のことです。その企業は受注を増やす見込みがあるにもかかわらず、自動車整備士が採用できず、機会を逃しているという課題を抱えていました。
蓋を開けてみると、採用活動は「整備士募集」のポスターを外壁に貼るのみで、年間休日や福利厚生といった制度も、旧態依然としたものでした。私たちは、それらの制度を現在の採用市場で競争力のある水準まで整え、求人媒体への掲載支援を行いました。
結果、採用に成功し、企業は受注を増やし、年商も右肩上がりで成長していったのです。

私たちは言わば“当たり前“のサポートを提供しただけです。しかし、企業からすると「一人の採用成功」が、事業成長にとてつもなく大きなインパクトをもたらすのです。
このような地方企業や中小企業は、コア業務以外に手を取られ、それがボトルネックとなって企業本来の価値が発揮できてないという課題があると感じています。

だからこそINREVOが、コア業務以外の分野に深く入り込み、企業本来の成長を加速させていきたいのです。一つひとつの企業の成功が掛け算のように日本全体に広がっていくことで、間違いなく日本は歴史的な成長を遂げると確信しています。


▼働きやすい環境づくりは経営の責任
現在、当社は福岡、東京をはじめとする地域で、約75名の社員がフルリモートで活躍しています。
私自身、新卒時代にはプライベートの時間を削って膨大な仕事をしていましたが、社員たちには「ワーク・ライフ・バランス」を整えるよう伝えています。たしかに、詰め込み教育や長時間労働で人材を浪費することによって、一時的に成果は出るのかもしれません。しかし、人間は必ず摩耗します。その状態ではビジネスを継続することは不可能で、大切な人材を失うことにも繋がります。
人材を摩耗させずに、いかに生産性を突き詰める環境を整えられるか。これこそが、会社と経営者が努力すべき責務だと考えています。

だからこそ、社員には普段の生活も仕事も前向きに取り組める充実したリズムを整えるよう推進しています。その実現に必要なものは会社が準備します。その上で収益性を担保するのは、社長である私自身の力量であり、責任です。

おかげさまで当社は、ホワイト財団より初回で取れる最上ランクの「 ホワイト企業認定-ゴールドランク-」に 認定されました。また、Great Place to Work® Institute Japanが実施する 「働きがいのある会社」調査で、2年連続(2024年、2025年版)「 働きがい認定会社」に認定をいただいております。

日本が世界の頂点に立つ日を目指して

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▼今後、会社で実現したいこと
地方企業・中小企業が飛躍的に成長するためのリテラシー支援を継続的に拡大し、地方創生に大きく貢献していく。
これが私たちの揺るぎない目標です。

私たちが目指すのは、敷居の高いトップエリート集団ではありません。むしろ、お客様が抱える課題を深く理解し、誰でも容易に利用でき、「ここに頼めば必ず成果が出る」という信頼感を持って選ばれる、最も身近なビジネスパートナーとなることです。
そのためにも、一つずつ実績を積み重ね、より多くの方に「INREVO」という存在を知っていただくことが不可欠です。

やがて、INREVOの取り組みが全国規模に広がることで、「第二の産業革命」を牽引したいと考えています。
これまで、充分な情報や知識が行き届かないという要因で停滞していた地方・中小企業が急速に成長する流れが“掛け算”で広がっていく――そして日本全体の経済活動が活発化し、大きな経済変革を実現できると強く信じています。

さらに、日本全体の水準が上がることで、自然と「本物」を提供する事業や企業だけが残るとも考えています。私の視点から見ると、現状は本質的な成果に貢献しないサービスが見受けられることに心を痛めています。専門知識が乏しかったゆえに「偽物の価値」に高い報酬を支払い、効果を得られなかった企業様のお話をいくつも伺ってきました。
「第二の産業革命」が起きれば、そうした情報や知識の差を利用した「偽物」は自然淘汰されていきます。そして、市場に残った「本物」のサービスレベルはさらに高まっていくでしょう。


▼さいごに
傍から見ると、私はエリートコースを歩んできたように見えるかもしれません。
しかし、私自身は完璧でない自分が許せず、“100%”を目指して自分自身を追い詰め、必死に自己変革を続け、ここまで這い上がってきたのです。その背景には、「完璧でなければ認められない」という厳格だった家庭環境があるかもしれません。私に限って言えば、この環境が今の私自身と事業を形成するのに良い原動力となりました。自己変革を起こしながら、誰よりも完璧を目指すのでクオリティの高いものが生み出せるのです。

ただ、これは私の場合はいい方向に進んだだけであって、本来、十分な能力や環境が整っていない段階で、完璧を求めたり欠点を責めたりしても、成長や成果には決してつながりません。「できない」という状態を理解し、きちんと教え導く存在が必要なのです。

ビジネスの世界において、地方・中小企業は競争力や資金力のある大手企業と比べ、十分な環境や知見が整っているとは言えない状況にあります。
だからこそ、INREVOは地方・中小企業のリスキリングを支援し、日本全体の成長を牽引していきたいのです。この使命を果たすためには、お客様はもちろん、社員たちからも揺るぎない信頼を寄せられる存在にならなくてはならないと痛切に感じています。
より広く信頼していただける企業になるためにも、INREVOは上場を目指しています。そして、より多くのお客様の成長を支援し、地方創生の実現を目指します。

日本には、まだまだ可能性の宝がたくさん広がっています。日本が世界をリードする未来を目指して、私たちは皆様の隣で伴走し続けます。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ご興味を持っていただけた方は、お気軽にご連絡ください。

profile

氏名
晴仁
役職
代表取締役
X(Twitter)
https://x.com/minami_inrevo

Introduction

企業名
株式会社INREVO
所在地
福岡県福岡市博多区博多駅前3丁目4-25アクロスキューブ博多駅前
事業内容
・ホテル運営に活用されるハードウェア
・ソフトウェアの企画、開発、制作、販売及び保守
・ウェブサイト、ウェブコンテンツの企画、制作、保守及び管理
・人材育成のための教育コンテンツ作成、研修及び指導
・人事測定および教育訓練事業
・インターネットメディア事業
・前各号に付帯関連する一切の事業
資本金
999万円
企業サイト
https://inrevo.co.jp/
Blog
https://note.com/inevo
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