はじめまして。
株式会社CASA GLOBALの神戸アジアン食堂バルSALA店長を務める、奥尚子です。
神戸の元町で、神戸アジアン食堂バル SALAとテイクアウト専門店神戸旧居留地キッチンSALA cloudを営んでいます。
幼い頃からやりたいと思うことには一直線で、両親もそんな私のことを応援してくれていました。
幼稚園の時にはサッカークラブに入り、女子は私ひとりだけで、時には体格の差などで悔しい想いもしましたが、やりたいと思ったらまず行動するというスタイルは、その時から大人になった今でも変わりません。
中学校からは剣道を始めましたが、進学した中高一貫校には剣道の道場がなく、仲間を集め校長先生にお願いして道場を新設してもらいました。
周りからすると少し変わった子と思われていたかもしれませんが、そんな自分を応援してくれる人がたくさんいてくださったことは幸運でした。
大学は関西学院大学に進み、人間福祉学部社会起業学科で社会問題について学びました。
少しずつ視野が広くなる中で、アジア出身の女性のコミュニティと出会う機会があり、結婚を機に来日したものの、日本語での読み書きや会話もあまりできないため、孤独を感じている人たちがいることを知りました。
もちろん、旦那さんもいて子どもを育てている「母親」としての顔があるものの、字が読めないことで電車やバスにも乗れず、結果的に家に引きこもってしまうというケースが多く、自分のやりたいことができない人生を想像するととても胸が痛み、そうした人たちを生きづらくさせている日本の社会への怒りや嫌悪感が生まれ、自分ごととして捉えるようになりました。
そうしたお母さんたちの活躍できる場づくりをするために、仲間と学生団体「CASA」を立ち上げ、お母さんたちの料理を味わってもらう屋台の運営をスタートしました。
お母さんたちも、自分たちの作った料理で人が喜んでくれる姿を見て、自分の介在価値を感じ、目を輝かせていたのを今でも鮮明に覚えています。
大学卒業後は、飲食店向けの販促媒体であるホットペッパーグルメを運営する株式会社リクルートに入社しました。
そのままお店を開こうかとも考えたのですが、自分自身のスキルを磨きたく、これまでやってきたことをビジネスとして成り立たせるために就職する道を選びました。
飲食店の販促支援を通して、飲食店をビジネスとして成立させるための難しさや、色んな人との出会いを通じて学びの多い3年半となりました。
リクルートを退職後、開業準備をして神戸の元町に神戸アジアン食堂バル SALAをオープンさせ、その後、テイクアウト専門店神戸旧居留地キッチンSALA cloudを新設しました。
▼会社の事業内容を教えてください
神戸アジアン食堂バル SALAと、テイクアウト専門店神戸旧居留地キッチンSALA cloudを運営しています。
神戸アジアン食堂バル SALAでは、お母さんたちが作るエスニック料理をランチとディナーで楽しんでいただくことができます。
元町の中華街にお店を構えていますが、常連のお客さまにも支えていただき、新規で1人でもお食事していただけるのでお気軽にお越しください。
また、テイクアウト専門店の方では、旧居留地のオフィス街ということもあり、お弁当で栄養バランスの取れたエスニック料理を楽しんでいただくことか可能です。
オーダーいただければ、ケータリングやイベント出展も積極的に行っています。
▼会社の特徴・強み
色んなバックボーン持つお母さんたちが提供する料理は、現地の味を工夫してより美味しく召し上がっていただけるようにしています。
オープンして3年目に入るタイミングで、これ以上お店を続けるのが難しいかもしれないと目の前が真っ暗になったこともありました。
当時、蔓延防止策など誰にもぶつけることの出来ない不安や不満もありましたが、何とかやりくりして事業を継続させてきました。
お店を開業する前から色んなトラブルがあり頭を抱えることも多かったのですが、家族や仲間の支えもあり、色んな人たちのお陰で今もお店が成り立っています。
▼社内の雰囲気
明るいメンバーが多く、色んなことにチャレンジし続けている組織だと思います。
飲食という軸をベースに、キッチンカーやオンラインでの販売、イベント出展などもしており、やることは盛りだくさんですが、前向きで明るいスタッフが多いので私自身も仲間に助けてもらっています。
また、元々アルバイトで働いていてくれた学生の子が、一度就職して正社員としてお店に戻ってきてくれるなど、想いに共感してくれる仲間たちが支えてくれており、改めて人に恵まれているなと感じています。
▼今後、会社で実現したいこと
お店を拡大し、雇用を増やしていきたいと考えています。
色んなバックボーンを持つ人が働ける場所を作りたいという想いはこれからも変わりませんが、ビジネスとしてしっかりとした基盤を作ることで、営利ではフォローし切れない非営利の部分にもリソースをさけるようにしたいです。
生活環境の変化や体力の衰えに伴って、これまでと同じように働けないお母さんたちもいます。
そうした時に心の拠り所となる場所を提供し、私が学生の時に応援してくれた大人たちのように、私も学生がチャレンジできる場も作っていきたいという想いがあります。
みんな1人で抱え込まなくてもいいんだよと、心が通じ合う環境を作っていきたいです。
▼さいごに
人には感情があり、義理や人情など目には見えなくても大事なことがたくさんあります。
ビジネスをする上で、どんなに時代が変わっても一番大事なのは「人」だと考えています。
逆に時代の変化が激しいからこそ、色んな時代の良い部分を取り入れ、温故知新という柔軟な考え方も必要なのではないでしょうか。
「人のために動くことは、結局は自分に返ってくる」と思っているので、自分が人に手を差し伸べることは、自分自身のことも救うことになるので、しっかりと目の前の人たちに向き合い続けます。
自分自身が小さい頃からたくさんの人に助けてもらってきましたが、少しずつ自分が人のために出来ることを増やしていきたいと思います。
そのためには、求められるうちは全てのことに挑戦したいと思いますし、いろんな場所を見て自分の世界観も広げていく必要があると思っています。
SALAを通じEmpowermentされる人が増え、幸せが溢れる世の中にしていきます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
もし興味を持っていただけた方は、お気軽にご連絡ください。