2025-07-10

「asobi」×「manabi」の新しい教育サービスで、日本の50年先の未来を描く

株式会社biima / 野辺 健一郎
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AnotherVoice

東京都

▼野辺様のご経歴を教えてください

はじめまして。
株式会社biimaの常務執行役員を務める野辺 健一郎です。


生まれは東京で、大学卒業後は株式会社NTTデータに入社し、大規模システム開発のプロジェクトリーダーや、AI/IoT/デジタルマーケティングのアライアンス企画、新規事業の企画営業を担当していました。
長男が生まれたのをきっかけに、日本の教育がこのままでよいのか?このままいくと彼らが社会人になる20年後に活躍する人材が育たないのではないか?と疑問を感じ、NTTデータの仕事をしながら、現職のbiimaとワークショップを行うNPOの立ち上げと三足の草鞋を履いていました。
結果的にはNTTデータを退職し、2019年にbiima教育事業本部の新規事業準備室室長に就任し、2022年に常務執行役員に就任いたしました。

biimaでは、総合スポーツスクールのbiima sportsの大手アライアンスや総合スポーツ保育園biima schoolの立ち上げ責任者を担っています。教育事業に身を置くと、日本の教育が昔と変わらないということには大きな危機感を抱きました。大きな課題は2つあり、「教育コンテンツ自体が今の時代に沿っていない」「先生をアップデートし育成する仕組みがない」ことです。
NTTデータ時代には、仕事にもやりがいを感じ充実した日々を送っていましたが、その退路を断ってでも挑戦したいと思える仕事に出会えたことは幸運でした。

事業内容・会社の特徴・強み・雰囲気を教えてください

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▼会社の事業内容を教えてください
「世界中の人に「夢・学び・喜び・幸せ」を与えるサービスを創造する」をミッションに掲げています。
「asobi」×「manabi」の新しい教育サービスを開発及びサービス提供しており、21世紀に自分らしく活躍する人材が1人でも多く増えてくれたらと考えています。

具体的には、下記事業を展開しています。

① biima sports(広瀬統一教授・前橋明教授(早稲田大学)と共同開発/最新のスポーツ科学と21世紀型幼児教育学を融合した21世紀型総合キッズスポーツスクール)を全国400拠点以上で行っています。

② biima school(総合スポーツプログラムと非認知能力の向上プログラムを実施する21世紀型教育の総合スポーツ保育園)

③ biima Dance(「ダンス」×「基礎運動能力開発」×「クリエイティブ教育」を融合した21世紀型教育の総合キッズダンススクール)

④ biima adventure(21世紀に活躍する人材を育てることを目的とした教育エンターテイメントサービス)

⑤ Play SPOTo(バランス能力を高めることを目的に、早稲田大学広瀬教授とbiima sportsが共同開発したスポーツトイ:運動玩具)

⑥ biima business consulting(事業開発のプロフェッショナル集団)

▼会社の特徴・強み
教育にかかわるサービス開発を総合的且つ迅速に拡大できることが強みで、開発した内容を体系化させて、同品質で提供できることが可能です。教育においては、「何をやるか」×「誰がやるか」によってサービスの品質が決まります。
我々のサービス開発力と早稲田大学の広瀬教授と前橋教授の協力の元、最新のスポーツ科学を融合したことで価値を最大化しています。

まず、biima sportsとbiima schoolで導入している総合スポーツにおいては、大きく3つの特徴があります。
一つ目は、最新のスポーツ科学を基に、3歳~12歳向けに提供しています。この時期は色々なスポーツを行うことで基礎運動能力が最大化されます。そのため、サッカー・野球・ラグビー・バスケットボール・テニス・スプリント・SAQ・縄跳び・体操と総合的に行います。

2つ目は、自己肯定力を高めることにフォーカスしている点です。各年代により、教え方や伝え方が大きく異なることが、この時期の特徴の一つです。そのため、各年代・月齢に応じた声掛けやレベル設計を行っています。5人の子どもに対して1名の先生をつけることで、子ども個人個人の課題設定と承認する回数の最大化を図り、自己肯定力を高めます。

3つ目は、独自開発した非認知能力開発プログラムの提供です。例えば、単純に数字の計算をするのではなく、3人一組で各々数字を伝え、3人で協力してコミュニケーションを取りながら答えを導き出すプログラムなどがあります。イメージとしては、社会人のマネージメント研修や新任マネージャ研修等で行っている内容を幼少期版に適正化して3歳から行っています。

他にも、アートに関しては、デザイン思考やアート思考のフレームを通じて、父の日にお父さんの色のイメージを子どもたちに問いかけ、お父さんを分析して「なぜその色のイメージにしたのか」などを考えてもらいます。
こうした探求する思考やコミュニケーションという要素も入れながら、他社には無い独自のコンテンツを開発しています。

人材育成においては、上記のような内容を属人的にやるのではなく、体系化させて、育成の仕組みを作っています。レッスン回数に応じた育成や毎月のプログラム研修に加えて、毎週実施した内容が目標通り実施できたのか・教え方・伝え方・レベル・楽しさなどの振り返り項目を設けて、プログラムチームを設置し、現場の先生とプログラムチーム合同でPDCAを回しています。

▼社内の雰囲気
採用面接の際、その人の強烈な失敗経験を聞くようにしています。
これは、その時の辛い経験を経てどのように乗り越えたのか、ポジティブに前に進んでいるかを知るための質問です。
仕事をするうえでも、大小多くの挫折があります。こうした失敗経験をどのように振り返り、どのようなアクションをしたのかの原体験がある人は、社会においても活躍が出来る素養があると考えています。

また、新規事業の立ち上げの際はどうしてもトップダウンになりがちですが、最近ではメンバーに裁量権を渡し、自分たちで考え事業を推進してもらっています。
もしかしたらトップダウンの方が早かったり、その瞬間は効率的かもしれませんが、モチベーションが高く優秀なメンバーが集まってくれているので、結果的に現場はこれまで以上に良いコンディションになりました。また、想定以上に短い期間で任せられる仕事の範囲も更に広がりつつあります。

今後、会社で実現したいこと

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▼今後、会社で実現したいこと
幼少期の事業をメインとして展開していますが、個人的には小学校、中学校、高校、大学も作っていきたいと考えています。
もちろん幼少期の教育が与える影響が大きいのでその軸は変わりませんが、あらゆる教育接点をアップデートし、20年後に”究極の自己実現ができる”人を多く生み出すことを目指しています。

私たち親世代は、受験の成功体験が良くも悪くもあるので、自分の成功体験をそのまま経験させたい・自身の失敗経験をさせないように根回しをしてしまうケースがゼロではありません。
しかし、時代が変わり社会に出た時に求められるスキルや要素も変化しています。
こうした時代の変化を加味しながら、教育の現場に携わる私たちも変わり続けることが求められます。
私たちが積み重ねてきたノウハウを活かし、先生を育成する仕組みも確立していけたらと考えています。

▼さいごに
現在の日本は、先人の方々のお陰で平和で豊かな生活を送ることができています。
ただ、これから先の30年、50年を見据えた時にはどうでしょうか?

先人の方々が成し遂げてくれたこの日本をよりよくしていくことが、我々現役世代の役目だと考えています。今よりも良い世の中を次の世代に引き継ぐことこそが役目です。
複数の問題が重なり、先行きが不安な方もいるかと思います。
しかし、子どもや孫たちの世代の礎を作っていくのは私たちの世代なのは間違いありません。
今の時代の延長線に、明るい未来が描きにくいと思っているのに何も動かないということが私にはできず、限りある命の使い方として、今の事業に挑戦する決断をしました。

仲間たちと共に、自分の使命を全うし、事業を通して明るい日本の未来を創っていきたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

もし興味を持っていただけた方は、お気軽にご連絡ください。

profile

氏名
野辺 健一郎
役職
常務執行役員

Introduction

企業名
株式会社biima
所在地
東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目32-10南新宿SKビル7階
事業内容
・biima sportsの企画・運営
・biima schoolの企画・運営
・biima Danceの企画・運営
・biima adventureの企画・運営
・biima business consultingの運営
・各種スクールの企画・運営
・ワークショップ、イベントの各種・運営
・知育玩具の企画・製造・販売
企業サイト
https://biima.co.jp/
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