2025-06-19

デジタルクリエイティブのプロ集団として本物を追求する

株式会社ラナユナイテッド / 木下 謙一
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TopVoice

東京都

木下様のご経歴を教えてください

はじめまして。
株式会社ラナユナイテッドの代表取締役を務める木下 謙一です。

当社は、RANA UNITED(ラナユナイテッド)グループとして、3つのデザインカンパニー及び複数のスペシャリストチーム、実験的なラボやプロジェクトを包括する、デジタル・クリエイティブグループとして展開しています。

生まれは1969年で、子どもの頃からデザイナーになりたいという夢がありました。

小学校の頃、スーパーカーブームがあったのですが、イタリア車のエキゾチックなデザインに魅了されたことがデザイナーを目指そうと思った1つのきっかけになりました。
形あるものにはデザイナーという存在があることを、幼いながらに知りました。
フェラーリやランボルギーニ、ポルシェなど、今でも多くの人に愛されるスーパーカーは、当時もとても人気があり、時代が移り変わっても本物は残るという事実を体現していると思うのです。

高校は進学校だったのですが、大学は芸術系に進みたいという想いが強くなり、実技試験の技術全般を教えてくれる予備校に通い、大学は武蔵野美術大学の基礎デザイン学科に進みました。

大学時代にPCによるデジタルデザインが始まった頃、3DのCGソフトを触った時には、こんな世界があるのだと驚いた記憶があります。

また、アルバイト先がNHKの制作関連会社だったのですが、当時においてはハイスペックな機材が揃っており、時代の最先端の技術に触れることが出来たのも幸運でした。

就職活動の際、子どもの頃に憧れた自動車のデザインのことが頭をよぎりましたが、より新しいデザインプロセスを学びたかったため、最終的に、アルバイトでお世話になったNHKの関連会社に就職することにしました。

その後、自動車をデジタル技術でデザインするデザイン事務所が頭角を現してきたので、私も籍を移し2年間ほどデザイナーとして複数のプロジェクトに携わりました。

その後1997年ラナデザインアソシエイツを設立し、ラナユナイテッドを含めた法人をいくつか設立し、現在に至ります。

事業内容・会社の特徴・強み・雰囲気を教えてください

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▼会社の事業内容を教えてください
RANA UNITED(ラナユナイテッド)はデジタル・クリエイティブグループとして展開しています。

デザインだけでなく、企業のデジタル戦略やブランディング、インスタレーション、テレビ番組用データビジュアライゼーションなど幅広い分野の仕事に携わっています。

著名なアーティストのCDジャケットや大手コーヒーチェーンのデジタルキャンペーンなど、多くの方に目にしていただけるデザインも、私たちが制作してきました(詳しくは当社のWebサイトをご覧ください)。

グッドデザイン賞など国内外で数々の賞もいただき、自分たちのデザインが第三者から見て評価されていることは、とても喜ばしいことだと感じています。

▼会社の特徴・強み
デザインはクリエイティブな存在であることは間違いないのですが、そこにはロジックや基本となる型があり、基本が出来ているからこそ創造的なアウトプットが出来ると考えています。

私はデザインの9割はロジックで、残りの1割程度にデザイナー個人の意志やインスピレーションが反映されていると考えています。
私たちのグループには、基礎がしっかりしたプロフェッショナルが在籍してくれているので、安心して仕事を任せることが出来ています。

また、これまで長年培ってきた実績をもとに、デジタルドリブンなブランディングが出来るのもグループの強みです。
クライアントのゴールを実現するために、ありたい姿や細かい部分の表現を含めて綿密に摺合せをし、Web上だけでなくトータルでブランディングを進めていきます。

クライアントに誠実に向き合い続けることで継続的に仕事をさせてもらっている場合がほとんどですし、別のクライアントをご紹介いただくケースも少なくありません。
現在、新規でお取引が始まるクライアントはほとんどが既存クライアントからのご紹介で、その積み重ねが信頼へと繋がっていると考えています。

▼社内の雰囲気
グループには経験豊富なクリエイターが多く在籍しています。
そのため、一人ひとりが自走し責任を持ってプロジェクトを完遂してくれています。

また、個人的には組織を拡大していく中で、クリエイターのスキルと経営者としてのスキルは全く別物だと痛感し、今も試行錯誤しています。
外部の専門家の力もお借りしながら、クリエイターがパフォーマンスを発揮し、クライアントの成果に繋がる組織づくりに取り組んでいます。

今後、会社で実現したいこと

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▼今後、会社で実現したいこと
AIの台頭でデザインのロジックの部分は代替できるようになりつつあるので、私たちも柔軟にデザイナーとしての価値をどこに置くかを求められる時代になってきました。
そのため、デザインする際の意思決定の重要性がより高まり、私たちも転換期に来ていると感じています。
携帯電話の変遷を例に挙げると、折り畳み式の携帯電話だった時代にスマートフォンが現れ、今ではスマートフォンの方が主流になりました。
アップルのスティーブ・ジョブズ氏がどのような想いで意思決定をしたのかは分かりませんが、明らかに新しいマーケットを自分たちが創るんだという強い意志があったはずです。

デジタルでのデザインの歴史を振り返ると、まだ40年程度の歴史しかありません。
そう考えると、デジタルデザインの時代はまだ始まったばかりですし、私たち自身がその歴史を創っていく立場ということになります。

また、より素敵な未来を創るためには、教育の存在は欠かせません。
母校である武蔵野美術大学の非常勤講師を20年近くにわたり務めていましたが、美大でもビジネスとの融合が求められる時代になってきました。

こうした時代変化にも柔軟に対応しながら、自分自身にも問い続け、デザイナー/クリエイターとしての意思決定をしていくことが重要なのではないでしょうか。

▼さいごに
幸運なことに、デザイン分野においてその時代の最先端の技術に携わる機会がこれまで多くありました。

そのなかで、技術が大幅に進化するのを目の当たりにする一方、スーパーカーのような人を魅了する本物は、時代が変わりデザインが変わっても、いつの時代も輝きを放ち続けています。
私たち自身も、クリエイター集団として少しずつ規模も拡大し、誰もが知るようなアーティストや企業の仕事にも携わってきました。
そこで改めて思うのが、小手先の技術ではなく、クライアントが実現したい世界観を、人の心を動かすぐらいの熱量と想いを込めデザインとして表現することの重要性です。

それは結果的に誠実な仕事に繋がりますし、クリエイター自身が常に成長し続けないと実現できないという側面もあります。

私たちも、後世に残るような本物の仕事が出来るようにこれからも仕事に向き合い続けていきます。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

もし興味を持っていただけた方は、お気軽にご連絡ください。

profile

氏名
木下 謙一
役職
代表取締役
X(Twitter)
https://x.com/kenkinoshita

Introduction

企業名
株式会社ラナユナイテッド
所在地
東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目12-9ブルースカイ千駄ヶ谷1F
事業内容
RANA UNITED(ラナユナイテッド)グループとして、3つのデザインカンパニー及び複数のスペシャリストチーム、実験的なラボやプロジェクトを包括する、デジタル・クリエイティブ集団です。
◆株式会社ラナユナイテッド
◆株式会社ラナデザインアソシエイツ
◆株式会社ラナエクストラクティブ
◆株式会社ラナキュービック

企業サイト
https://www.ranaunited.com/
X(Twitter)
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