2025-05-14

挑戦に伴う失敗を恐れず、データをビジネスバリューに変えていく

インフォマティカ・ジャパン株式会社 / 小澤 泰斗
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東京都

▼小澤様のご経歴を教えてください

はじめまして。
インフォマティカ・ジャパン株式会社 代表取締役社長の小澤 泰斗です。

当社はアメリカのカリフォルニア州が発祥の会社で、AIを活用したエンタープライズ向けクラウドデータ管理プラットフォームを提供しており、日本法人は2004年に設立しました。

早稲田実業学校から早稲田大学に進み、学問、部活、アルバイト、インターンシップ、ボランティアなど興味のあることには積極的にチャレンジしました。

高校では応援団に所属していましたが、その時の経験が今でも活きていると思うことがよくあります。
見た目ではなく中身を磨くべきという意味の早稲田実業学校の校是「去華就実」や、「他」「己」「事物」の三つを敬うことを唱えた校訓「三敬主義」など、人として大事な考え方は今でも自分の考え方のベースになっています。

大学を卒業後はSAPジャパン株式会社に入社しました。
会計コンサルタントやインサイドセールス、アカウント営業などを経て、2015年にインフォマティカ・ジャパン株式会社に転職しました。
入社後は、アカウントセールスとして製造業のお客さまを中心に担当し、執行役員営業本部長を経て、2024年4月から代表取締役社長として陣頭指揮を執っています。

事業内容・会社の特徴・強み・雰囲気を教えてください

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▼会社の事業内容を教えてください
当社は、企業の最も重要な資産に潜在する変革力を引き出し、データとAIを真に価値あるものにするサポートをしています。

当社が開発したソリューションの一つに、「Informatica Intelligent Data Management Cloud™ (IDMC)」があります。
CLAIRE™ AIを搭載したエンドツーエンドのデータ管理プラットフォームで、マルチクラウドやハイブリッドクラウドなど、さまざまな環境に存在するデータを連携・管理・統合することが可能です。

当社のIDMCは、企業がデータを発見および理解し、サイロを越えてデータにアクセスおよびデータを統合することをサポートします。さらに、ビジネスプロセスを調整および自動化し、データの品質が目的に適合していることを確認し、また企業ポリシーや業界規制に従ってデータを管理および保護します。これにより、事実上すべてのデータユーザーがデータとAIを安全に利用できるようになります。

現在、Fortune100のうちの80社以上を含む、およそ100か国のお客さまに活用いただいており、日本でも大手企業や公的機関をはじめとした組織で幅広く利用されています 。

▼会社の特徴・強み
多くの企業で複数のシステムが導入され、一元管理が出来ないという声をよく聞きます。
当社のAIを搭載したIDMCは、あらゆるタイプ、パターン、複雑さ、ワークロードのデータを、場所を問わず管理できる唯一のプラットフォームです。私たちのサービスは、複数のシステムからデータを吸い上げ、データ管理及び複数のデータを連携させることが可能です。
5万を超えるメタデータ対応接続により、IDMCは月間110兆件以上のクラウドトランザクションを処理しています。現状、5万を超える外部システムとのコネクトが出来るのは、他社のサービスと比較した際にも強みの1つになっています。
これは、私たちがパイオニアとして約30年積み上げてきた実績や、パートナー企業との信頼関係、時代に即した展開を続けているからだと考えています 。
そして、コネクト先がグローバルに展開しているシステムであるため、日本に限らず世界中のシステムと連携できる点も、世界に目を向けた事業展開を狙っているお客さまから喜ばれています。

日本国内に限っても、20社ほどのパートナーさんと連携してソリューションを作りこんでおり 、日本企業でのユースケースに即したサポートが可能な点も、サービスを受け入れていただいている要因です。

また、データガバナンスやアクセス権およびプライバシーの管理にも優れているため、セキュリティの観点でも安心してお客さまにサービスをご利用いただくことが出来ています。

▼社内の雰囲気
これまでの経験から、「礼節」は非常に大事にしています。
キックオフなどでメンバーにもメッセージするのですが、役職関係なく相手に敬意を持って接することが重要だと考えています。
私自身も、メンバーから教えてもらう際は素直な気持ちで、分からないことは分からないときちんと伝えます。
高校の応援団時代の考え方が影響している部分も大きいですが、やはり、人と人とが協力して仕事を進めていくので、お互いに敬意を持って接することがプロジェクト成功を左右するケースも少なくありません。

また、「チャレンジ」することがとても重要です。
当社の企業文化の一つに、「向上心と革新:好奇心と学習を通じて、継続的かつ大胆不敵に革新する」というものがあります。
大前提、新しい一歩を踏み出さないと新たな価値は生まれてきません。
そのため、失敗したことを咎めるのではなく、どうすれば次に繋がるかをメンバーは日々考え続けてくれています。
心理的安全性が高い組織でなければチャレンジ出来ず、周りの評価を意識して行動してしまうようになるので、環境作りは経営者の役割だと思っています。
日々のコミュニケーション量が増えるように各所でイベントを催したり、キックオフのタイミングで、失敗がマイナス評価に直結する訳ではない旨を伝え続けたりしています。

今後、会社で実現したいこと

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▼今後、会社で実現したいこと
インフォマティカの使命は、企業が最も貴重な資産であるデータとAIを活用し、変革の力を発揮できるようにすることです。

昨今、データマネジメントやデータドリブンという言葉がよく飛び交うようになりました。
私たちは30年ほど前からこの分野に着目し、業界のパイオニアとして事業展開してきた自負があります。

また当社は、AIプラットフォームと製品のバックボーンであるCLAIREソリューションで、現在のAIハイプサイクルの4年以上前に市場の方向性を予測していました。現在、生成AIは当社のクラウド専用データマネジメント製品に搭載されています。それにより当社は業界標準を高め、シンプルかつ直感的なテクノロジーを活用し、数秒以内に実用的なインサイトをお客さまに提供しています。

時間をかけて積み重ねてきた実績やパートナーとの関係性は、今後、更なる事業展開をする上でも強みになると考えています。

そして、社外的には「匠から仕組みへ」というテーマで、お客さまのデータを最大限にビジネス活用できるお手伝いをしていきたいと考えています。
データは、過去を未来に繋げるために活用するものです。
その際に、データアナリストなど一部の人だけでなく、ビジネスサイドの人たちも巻き込んでデータの民主化を進める必要があります。
これまでの慣習を変えていくことは容易ではありませんが、私たちだからこそ提供できる価値があるので、一枚岩となりお客さまに向き合い続けたいと思います。

また、社内向けには、ビジネスアウトプットが属人的なものではなく仕組みとしてナレッジが蓄積されるように進めています。
もちろん個人の高い成果はきちんと評価すべきというスタンスは変わりませんが、周りにアウトプットすることで、そこからまた新たな価値が生まれることがビジネスシーンではよくあります。
挑戦した結果が属人的でブラックボックスにならないように、アウトプットする場を設け、自身で入力したデータ以外からも適切に評価されるようにシステムや評価制度の整備も進めています。

▼さいごに
前職のSAPを含め、様々なポジションで仕事をしてきました。
環境が変わればお客さまのジャンルや提案するソリューションも変化しますが、その中で私が感じたのは、「ポジションによって役割は変わる」ということです。
どんな場面でも、「今やるべきことは何か」を自ら考え環境に適応していくことで、ビジネスマンとしての価値が高くなっていくのではないでしょうか。

私自身が「チャレンジ」することを率先垂範でメンバーに示し、変化が目まぐるしい現代でも、環境に適応し続けることでビジネスの成功も見えてくると考えています。

時代が変わっても、自分のコアにある想いや信念は持ち続ける必要がありますが、役割は流動的なものですので、変化に対応する柔軟な姿勢はこれからも大事にしていきたいと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

もし興味を持ってくださった方は、お気軽にご連絡ください。

profile

氏名
小澤 泰斗
役職
代表取締役社長
Linkedin
https://www.linkedin.com/in/taito-kozawa-46488972/

Introduction

企業名
インフォマティカ・ジャパン株式会社
所在地
東京都港区愛宕2丁目5番1号愛宕グリーンヒルズMORIタワー26階
事業内容
AIを活用したエンタープライズ向けクラウドデータ管理プラットフォームを提供しています。
企業の最も重要な資産に潜在する変革力を引き出し、データとAIを真に価値あるものにするサポートをしています。
企業サイト
https://www.informatica.com/ja/
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