はじめまして。
株式会社ノビテクの代表取締役を務める、大林 伸安です。
当社は2005年に設立し、下記事業を展開しています。
① 教育研修事業
② ビジネスタレント講演事業
③ 情報発信事業
大学時代を思い返すと、とても自由に楽しく過ごしていた記憶が蘇ります。
実は恥ずかしながら、就職活動もそこまで積極的にしておらず、友人に連れていかれた証券会社のOB訪問をきっかけに、その場で面談を受け就職をしたという経緯があります。
同期は50人以上いて、当時はバブルだったこともあり、今とは社会情勢も大きく違いました。
その後、証券会社を退職し、一時期はアルバイトで食い繋ぐ生活をしていたこともあります。
そんな時、新聞の求人広告で経営コンサルティング会社の募集を見て、この生活にも終止符を打たねばという気持ちもあり転職活動をはじめました。
ただ、未経験でコンサルティング会社が採用してくれるケースは少なく、一筋縄ではいきませんでした。
また、経営コンサルティングの会社ですので、一緒に選考を受けている候補者は経歴も抜群なメンバーが多く、どうしたら未経験の自分を採用してもらえるかを考え続けました。
ある面接では「あなたは頭が良いと思いますか?」という質問に対して、「自分はめちゃくちゃ頭が良いと思います」と根拠なく言い切ったこともありました。
結果的に、その会社に契約社員という形で採用となり、最初は年賀状を書くことから仕事をスタートしました。
その会社は、大手派遣会社系列のコンサルティング会社でしたが、面接官が後の私の上司となり、当時を振り返り、とてもインパクトのある候補者だったと笑いながら教えてくれました。
その後上司と独立し、研修会社で営業兼講師として地道に実務経験を積み、35歳の時に仲間と独立し、専務取締役として会社の経営に携わりました。
業績も順調に拡大し、大手通信系の会社とコンサルティング契約をすることが出来、当時は手前味噌ではありますが、講師としては業界でもトップクラスの実績を上げることが出来ていました。
40歳の時に独立し、順風満帆と行きたいところでしたが、リーマンショックと東日本大震災が起き、大きな負債を抱えることになりました。
当時、会社に残ってくれたメンバーと会社の立て直しに奔走し、経営者としての分岐点になったのですが、詳細は後ほどお伝えしますね。
▼会社の事業内容を教えてください
教育研修事業、ビジネスタレント講演事業、情報発信事業の3つを軸に展開しており、下記をテーマに掲げています。
① 教育研修事業
”気づき”と”学び”と”やれる気”で、人や組織を成長させる
② ビジネスタレント講演事業
”気づき”と”学び”と”やれる気”を喚起する講演講師紹介サイト
「ノビテクビジネスタレント」
③ 情報発信事業
”気づき”と”学び”と”やれる気”を探求する教育担当者支援マガジン
「ノビテクマガジン」
▼会社の特徴・強み
①教育研修事業では、企業向けにテーマに合わせたコンテンツを提供しています。
また、「研修を夢中にさせる!」というコンセプトで、バンダイナムコさんと共同で研修コンテンツを作りこんでおり、ゲームメソッドを活用した研修も当社の特徴です。
②ビジネスタレント講演事業では、ビジネス講師に特化してタレントをご案内しています。
講師選定から講演当日の運営まで、専門スタッフがサポートします。
その他、MC(司会)や、カメラマン、ライターの手配なども可能です。
③情報発信事業では、ノビテクマガジンという、各界の著名人や有識者のインタビューを掲載した媒体を運営しています。
企業の教育担当者を読者ターゲットとし、人材育成や組織開発に関する記事を掲載しています。
▼社内の雰囲気
私がNo.1講師のプレーヤーとして売り上げを作っていた時期もありましたが、上記の通り、リーマンショックと東日本大震災でその体制では会社が立ち行かなくなりました。
結果的にそれまでやってきたことはプレーヤーとしては正解だったかもしれませんが、経営者としては力不足だったと現実を突きつけられた気もしました。
しかし、その経験があったからこそ、経営者として本当のスタートが切れたと思っています。
今では全ての経営数字をメンバーに開示し、権限委譲して会社の運営を行っています。
不思議なもので、メンバーに仕事を任せ始めて1年後には売り上げが倍になっていました。
現在、私は経営に専念して実務のほとんどをメンバーが仕組化して動いてくれており、毎年、黒字で会社の業績も推移しているためメンバーには本当に感謝しています。
また、経営者としては、CS(顧客満足度)よりもES(従業員満足)を上げていくことが重要だと考えています。
社員が会社のことを好きになってくれると、自走してお客さまのために出来ることは何かを考え動きたくなると、これまでの実体験で強く感じています。
▼今後、会社で実現したいこと
自分のなかでは2つの軸があります。
1つ目は、オーナー経営者として次の世代に何を残すのかを考え形にしていくことです。
おかげさまで優秀で良いメンバーに恵まれ、会社としても良い雰囲気で業績も残せていますが、今後、私が引退した際に良い形でバトンを渡すことが義務だと考えています。
2つ目は、人材開発の業界全体の発展に貢献したいと考えています。
人材開発の業界は実は個人や零細企業のプレーヤーがほとんどで、マーケットとしてはそこまで大きくないのが実情です。
しかし、そこに携わるメンバーは優秀で熱い想いを持った人たちが多いので、恩返しの意味も込めて、業界全体の底上げに貢献したいと思っています。
私自身、研修で全ての問題が解決するとは思っていません。
しかし、誰かが変わろうとするきっかけになり、自分自身の可能性を信じる1つのターニングポイントになれる可能性は大いに秘めているのが研修という存在です。
人材開発という業界に携わることができ幸運でしたし、後輩たちもそう思ってもらえるような環境を微力ながら作っていきたいと考えています。
▼さいごに
経営難に陥った時、「自分の手にあるものを手放す」という決断をしました。
その時は、自分のプライドや社長としてこうあるべきだというこれまでの考えを捨て、恥ずかしい部分も含めて全てさらけ出しました。
もちろん、何かあった際に責任を取るのは私ですが、多くの人の力を借りながら、会社は新たなステージに進むことができたと今振り返っても思います。
仕事をする際、最初は自分が全力で走りますが、抱えきれなくなった時に人に頼ると、案外、助けてくれる人がいるものです。
そして、人は現場で育つと感じています。
人が出来るようになるまで見守りサポートすることは時には我慢が必要ですが、それぞれ特性を持った多くの仲間と同じ方向を見て走ることで、1人ではたどり着けない世界を実現できるのではないでしょうか。
そんな人が変わるきっかけとなる現場に立ち会えることは、人材開発の仕事の醍醐味の1つかもしれません。
また、10年以上前に研修を受けてくれた人たちが、立場が変わり別の会社で再会することも少なくありません。
その際、過去の研修が1つのきっかけになりましたと声をかけてくださると、講師冥利に尽きます。
こうして回想していると、多くの出会いがある人材開発という業界に携わることが出来、改めて感謝の念でいっぱいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
もし興味を持っていただけた方は、お気軽にご連絡ください。