はじめまして。
サイボウズ株式会社の人事本部コネクト促進部 感動アンバサダーを務める福西 隆宏です。
当社はソフトウェアの開発販売保守を行っており、kintone(キントーン)やサイボウズ Officeなどの製品を展開しています。
出身は奈良県天理市で、智辯学園高等学校を経て龍谷大学に進みました。
国語は苦手だったのですが、数学が得意だったこともあり理系に進み、大学を卒業後はNECモバイリングに入社しました。
NECモバイリングではパケット通信の開発に1年ほど携わり、マニュアルを作る部署に異動して携帯電話のマニュアル制作を担当していました。
学生時代は国語が苦手だったので最初は戸惑いましたが、仕事を進めるうちに仕事の面白さにのめり込み充実した日々を送っていました。
転機になったのは30歳の時で、社内規定で社員寮を出ないといけない年齢となり、新しい環境で仕事をしてみたいという思いもあったので、転職活動をする決意をしました。
その時に出会ったのが、現在も仕事をしているサイボウズです。
転職後の最初の5年~6年は前職の経験を活かして、開発部ドキュメントグループにてサイボウズ製品のマニュアル制作の仕事に携わりました。
サイボウズは今でこそ1000人規模の会社ですが、私が入社当時は300名程度でベンチャー気質が更に強かったので、結果が出ないとボーナスもゼロなど、前職とは違う環境に刺激を受けながら仕事をしていたのを覚えています。
また、自分の担当部署以外の社内外のイベントの手伝いや、社員旅行の幹事なども積極的に引き受け、仲間と共に楽しみながら仕事をしていました。
2011年には「感動課」設立に伴い異動し、感動課長として「社員が楽しく仕事が出来る環境作り」を目的に活動をはじめました。
※「感動課」は現在、「人事本部コネクト促進部」に再編されましたが、引き続き「感動アンバサダー」として活動を続けています。
▼会社の事業内容を教えてください
会社ではソフトウェアのkintone(キントーン)やサイボウズ Officeなどの製品を開発販売していますが、ここでは私が携わってきた「感動課」「(現)人事本部コネクト促進部」についてお話をしたいと思います。
元々、サイボウズ社内のイベントの企画や運営を通して、誰かを感動させたい人のお手伝いすることを目的に立ち上げられた部門です。
当時、感動にフォーカスして専門部署を立ち上げた事例は、ほとんどなかったと記憶しています。
昨今、社内コミュニケーションの重要性は多くの企業でテーマにされていますが、社内のイベントや日々の業務内でどうすれば人が喜んで心を動かすことが出来るかを考え続けました。
また、感動課は人事本部コネクト促進部として名称変更しましたが、目指しているところは今も変わっていません。
グローバルで1000人以上のメンバーが在籍し、感動課を立ち上げた時とは社内環境も大きく変化したのも名称変更の背景の一つです。
社内には感動課を支持してくれるファンがいるのも事実ですが、会社のスケールとともにカバーしきれない部分が出てきたのも事実です。
会社の実態に即し、感動というポイントだけでなく、社内のつながりという観点からもアプローチし、社内の更なる活性化を目指して取り組みを進めています。
具体的には、イベントの他にも、社内報の復活や人事制度の裏側を伝える社内動画チャンネルの制作、サイボウズを卒業したメンバーと繋がれるアルムナイネットワークなどの構築を行ってきました。
つながりという観点から、感動の要素にも訴求しながら試行錯誤して日々、仕事に取り組んでいます。
▼会社の特徴・強み
会社としてはメンバーも増えプロダクトも多くの企業さまに導入いただいています。
そのなかで、会社に対するエンゲージメントが高いメンバーが多いのは、サイボウズの特徴だと考えています。
アルムナイをネットワークする前から出戻りの社員が多かったり、正社員だったメンバーが退職後、業務委託としてプロジェクトに携わってくれているケースも少なくありません。
雇用関係がなくなっても「ゆるーく、つながっている関係性」が、利害関係だけではない部分で社員同士の心が通っていると感じています。
平たく言うと「仲が良い」という表現になりますが、会社や一緒に働く仲間を心から愛しているメンバーが多いからこそ、お客さまに対しても自信を持ってプロダクトやサービスをご提案できているのではないでしょうか。
▼社内の雰囲気
「サイボウズらしさ」について自分でも考えることがあるのですが、それは日々変わっていっているのではないかと感じています。
私が入社した時から今日まで、会社は大きく変化を遂げてきました。
時代背景によってマーケットが求める価値も変わり、私たち自身も、常に変化し続けることを大事にしています。
ただ、根底には「人間的に素敵なメンバー」が集まっており、その変化を仲間と共に楽しみながら、その時々の「サイボウズらしさ」を形成していっている感覚があります。
社内イベントを行う際も、強制することはないのですが、ほとんどのメンバーが自発的に参加してくれ、楽しそうに過ごしてくれている姿を見ると、本当に良い仲間に恵まれたなと思う機会が多々あります。
これは半分笑い話なのですが、社内イベントが盛り上がりすぎて進行の声が届かず、専門の業者さんにデシベルを調べてもらうと、いわゆる「騒音レベル」の数値がはじき出され、ライブ会場で使用する30万円ほどの機材を導入したこともありました。笑
もちろん仕事に本気のメンバーたちばかりなのですが、楽しむことにも全力で打ち込める仲間たちだなと思っています。
また、自分のことだけでなく、チームで助け合いながら仕事をするのが当たり前の風土としてあり、メンバーがいるから自分も頑張れるというマインドを持った人が多いのではないでしょうか。
▼今後、会社で実現したいこと
人の「不満」を解消すると必ずしも「満足」に繋がるとは限りません。
そのため、大事なのは満足するポイントをたくさん作っていくことだと考えています。
社内のメンバーは、自分のことだけでなく「人のため」や「チームのため」に頑張れるメンバーが揃っています。
まず大前提が、こうした人のことを想える前向きなメンバーが揃っていることが恵まれている環境なのですが、その素敵なメンバーが更にパフォーマンスを発揮できる環境を作るのが私の役割です。
ある管理職研修で、マネージャーに対して部下であるメンバーの皆に手紙を書いてもらったことがあります。
サイボウズのマネージャーは100人ほどいますので、新任マネージャーなどは自分のマネジメントが本当に正しいのか悩みながら仕事をしている場合もあります。
そんな時に、部下からの真っ直ぐなメッセージは、自身のマネージャーとしての大きな分岐点になることもあるのではないでしょうか。
私の役割は、会社を俯瞰して、その時に必要なバランスを取っていくことだと考えています。
▼さいごに
私自身は、楽しく働くことがとても重要で「楽しいは正義」だと考えています。
まずは自分自身が楽しむことで、その雰囲気が周りにも伝染していき、会社全体の雰囲気も変わっていきます。
社会人としてキャリアをスタートした時には、まさか自分がこんな仕事をしているとは想像しませんでしたが、今は自分の天職と思えるような仕事が出来ており、とても幸せに思っています。
どんな時でも自分自身が楽しみ仕事に取り組むことで、まだ見ぬ未来を切り拓いていけるのではないでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
もし興味を持っていただけた方は、お気軽にご連絡ください。