点と点が繋がり、社会課題解決の先に、未来の「社会可能性」を発見する

戸松様のご経歴を教えてください

はじめまして。
OPEN HUB for Smart Worldの代表を務める戸松 正剛です。

OPEN HUB for Smart WorldはNTTコミュニケーションズ株式会社が運営する、「社会課題を解決し、わたしたちが豊かで幸せになる未来を実現するための新たなコンセプトを創り、社会実装を目指す事業共創の場」です。
大手町プレイスウエストタワーにリアルの「場」も構え、NTTグループの「技術」とカタリストと呼ばれる専門家集団としての「人」を組み合わせたお客様やパートナーと一緒に、事業共創を進めるプログラムを展開しています。

大学卒業後は、NTTに入社し、グループ内では珍しく複数の事業会社を渡り歩き、各社の状況に合わせてマーケティングや新規事業開発に携わってきました。

また、シンクタンクや人材系の会社に出向しコンサルタントとして事業に携わってきた経験も、現職で活かされているなと感じています。

米国留学（MBA）を経て、NTTグループファンド出資のスタートアップの成長・Exit支援や、Jリーグ他プロスポーツ業界とのアライアンスなども手掛け、2021年にOPEN HUB for Smart Worldを設立し代表に就任し、現在に至ります。

NTTコミュニケーションズ株式会社でもマーケティング部門長を兼任し、ABM、デジタルマーケティング、インサイドセールス、カスタマーサクセス、セールスイネーブルメント、会員コミュニティなどB2Bマーケティング全般の統括をしています。

事業内容・会社の特徴・強み・雰囲気を教えてください

▼会社の事業内容を教えてください
OPEN HUB for Smart Worldは、NTTコミュニケーションズ株式会社が運営する事業共創プログラムです。
繰り返しにはなりますが、社会課題を解決し、わたしたちが豊かで幸せになる未来を実現するための新たなコンセプトを創り、社会実装を目指す事業共創の場として運営を行っています。

各領域の専門家（カタリスト）の方々を集め、パートナー企業に所属する方々と一緒に、最先端の技術も取り入れながら社会やビジネスの課題の解決に向けた取り組みを行っています。

プログラムの機能としては4つあり、OPEN HUB会員の皆さんには、これらの機能を有機的に活用していただいています。

① 知る（オウンドMEDIA）
最新トレンドや事例など、ビジネスのインサイトをお届けする

② つながる（コミュニティBASE）
アイデアの共有から始まる、越境的コミュニティ

③ 体験する（共創の場PARK）
リアルとバーチャルの垣根を超えた、新たなビジネス創出の場

④ 生み出す（プログラムPLAY）
事業創出から社会実装まで、カタリストと取り組む共創プログラム

▼会社の特徴・強み
プロジェクトの入り口となる「筋の良いコンセプト」をしっかり作ること、加えて、単なるアイデア出しではなく、本当に社会実装できるのかという点にこだわり、各プロジェクトを推進しています。
社会課題の解決を入口としてのコンセプトメイキングから、出口で社会実装まで一貫して取り組むことが重要だと考えていますので、カタリストの方々にも協力してもらいながら、ありたい姿の実現に向けて活動しています。

企業の枠を超えたチームが結成されますので、それぞれに個性や強みを活かしながら、社会問題の解決に向けて複数のプロジェクトが同時進行しています。

現在、50万人の方にOPEN HUB for Smart Worldの内容に関するメルマガを配信しており、コミュニティ会員は2万人ほど登録していただいているので、色んな知見を持った方々と共にプロジェクトに取り組める基盤があります。

▼社内の雰囲気
様々なバックボーンを持ったメンバーが興味のあるテーマごとに集まるので、プロジェクトごとに特色があり、必然的に熱量は高くなります。

また、1社では出来ないことをOPEN HUB for Smart Worldを活用し志を持ったメンバーが集まるため、このコミュニティであれば解決できるという非常にポジティブな空気感が漂っているのも特徴としてあるかと思います。
そして、机上の空論ではなく、実装までやり切るという基本スタンスがあるので、泥臭いことからも逃げないという熱い想いを持った方々が集まってきていると感じています。

プロジェクトの進め方もチームによって様々で、週に1回大手町のオープンスペースで集まるチームもあれば、バーチャルで積極的にコミュニケーションを取っているチームもあります。

大手町のオープンスペースについて補足すると、利用目的に応じた部屋を作り、たとえば、エグゼクティブの方が目指すべきゴールを議論するスペースも設けたり、プロジェクトメンバーが、リアルなプロトタイプを触ったり、生成AIを活用した効果的なワークショップができるスペースなど、よりクリエイティブなアウトプットが出来るようにハード面でも工夫を凝らしています。

今後、会社で実現したいこと

▼今後、会社で実現したいこと
OPEN HUB for Smart Worldは上記でもお伝えした通り、NTTコミュニケーションズ株式会社が運営する事業共創プログラムですが、我々が関与していないものでも、素晴らしい事業共創事例は、利害関係に捉われず、積極的に対外発信すべきだと考え、Forbes社といっしょに、Xtreprenuer Awardという優れた事業共創案件を表彰する活動を行っています。

現在、社会が抱える問題は非常に複雑化して、これまでの延長線上での打ち手では解決できない問題もたくさん出てきていますし、個社でできることにも限界があろうかと思います。
そうした問題に対して、日本全体で優れた事例を共有しながら、どうすれば解決できるのかを同志が集まりアプローチすることで、より良い未来が見えてくるのではないでしょうか。Xtreprenuer Awardにご興味がある方は是非ご連絡いただければと思います。

▼さいごに
私自身、ありがたいことに色々な肩書を持っていますが、ビジネスマンとしてキャリアをスタートさせた頃には、自分自身の強みや興味の方向性が分からず、自分が何者か分からないと悩んだこともあります。

しかし、顧客や組織に自分が貢献できることならば、なんでもやろうと、自分の枠を狭めなかったからこそ現在の自分があると言えるのも事実です。

もちろん専門性が高いことはアドバンテージなので喜ばしいことなのですが、専門性はあくまで周りが評価することですし、それが求められるのは時代の要請にも依存します。まずは自分のやりたいことにどんどん挑戦し、場数を踏んで、人としての幅を広げていけばいいのでないかと思います。

さらに言えば、OPEN HUBのカタリストも実は、それぞれの個の組み合わせによって、ユニークな集団を作り、チームとして価値を創ることをコンセプトとしています。もはや個人の専門性だけでなく、チームとしてメンバーの才能と能力の掛け合わせこそが価値だと思っています。

人という点と点が繋がり、社会課題解決を超えて、「社会可能性」を発見により未来に光を当てていけるとよいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。