はじめまして。
AIタレントフォース株式会社の代表取締役CEOを務める小島 領剣です。
当社は、お客様の課題に応じて、AI人材や蓄積されたノウハウを活用し、ソリューションを提供するAES(AIエンジニアリングサービス)事業を展開しています。
今、私はAIというフィールドに全張りしています。AIタレントフォースを立ち上げた目的はシンプルで、「日本最大のAI人材集団をつくること」です。それが実現できれば、日本の生産性は根本から変えられると思っています。
早稲田大学に通っていたのですが、私がいた学部は留学が必須だったので、2012年~2013年は海外で生活をしました。
私はもともと国連職員を目指してたんですが、海外での経験を経て、「社会を変えたいなら、国連よりもビジネスの方が早いんじゃないか?」と気づいたんです。
その後、休学してメディア事業に挑戦する中で、当時ビズリーチを創業していた南壮一郎さんと出会い、新卒ではエンジニアとしてキャリアをスタートさせました。
ビズリーチでのエンジニア時代に、求人検索サイトや人材管理ツールの開発に関わる中で、「テクノロジーが人を動かし、社会を変えていく」ことを肌で感じたんです。この体験が、私にとって事業づくりの根幹となる価値観になっています。
その後、フリーランスを経て2018年にNateeを創業。TikTok黎明期から、クリエイターを起点にしたSNSマーケティング支援事業を展開してきました。Nateeでは「個性や才能が輝く社会」の実現を目指し、SNSを通じて「ブランド」「クリエイター」双方の魅力をかけ合わせたクリエイティブを生み出すことで価値を創出してきました。
そして今、新たな挑戦としてAIという大波に向き合っています。
▼会社の事業内容を教えてください
Nateeの代表も引き続き務めていますが、AIという軸で新しい挑戦をするという強い意志を持って、AIタレントフォースを設立しました。
AIタレントフォースでは、AI領域におけるコンサルティングおよびSES(システムエンジニアリングサービス)を展開していて、私たちはこれをAES(AIエンジニアリングサービス)と呼んでいます。
元来「AIエンジニア」という職種は、東大や東工大で人工知能のアルゴリズムを研究していたような一部の方に限定されていましたが、LLM(大規模言語モデル)の登場によってその役割が劇的に変わっていくはずです。
すでにエンジニアとして活躍している方を採用し、AIを「使いこなす」技術をトレーニングした上で顧客のところへ行き、現場で培ったナレッジベースを強固にしていくことで課題解決をしていく集団です。
単なる技術支援ではなく、現場に入り込みながら、クライアントの課題を一緒に解いていく──。それが、私たちの価値だと思っています。
▼会社の特徴・強み
実は、私たちはAI領域の専門家集団ではありません。でもだからこそ、固定概念に捉われず柔軟にチャレンジが出来るという組織の強さがあります。泥臭く、地に足をつけて、ゼロから価値を生み出す力には自信があります。
Natee 時代からの立ち上げメンバー含め、0から1を創っていくのが得意な人材も多いので、スタートアップかつ黎明期のマーケットに対して、勝ちに行けるチームだと自負しています。
「産業革命の担い手になる。」というミッションを掲げ、世界から遅れを取っている日本のAI市場の風雲児となるべく、これからも一歩ずつ進んでいきます。
▼社内の雰囲気
現在、Nateeを共同創業した朝戸と私の2名の役員に加え、2名の社員とともに立ち上げを行なっています。すでに10名以上の正社員エンジニアが集ってくれていますし、加えて毎年30-50名規模で採用をしていきます。
ジョインしてくれたエンジニアの特徴として、やはりAIにベットするという強い意志がある方ばかりなのと、外国籍のメンバーも半分ほどいる非常にユニークな集団になってきています。
私自身の社内コミュニケーションの取り方に関しては、Nateeでの経験を経て大きな「気づき」がありました。
一時期、外部との折衝に時間を多く使うため、社内メンバーとのコミュニケーションは最低限にしていた時期がありました。
しかし、ビジネスライクだけではスタートアップが上手くいかないという事実を身をもって感じ、現在は、週2回程度は社内のメンバーと食事をしたり、自己開示も意識的にしていくようにスタンスを変えました。
そうすると、事業に対して強い当事者意識を持ってくれるメンバーが増え、自分たちなら出来るというポジティブな雰囲気が広がっていきました。
改めて、社内メンバーとの信頼関係の大切さを実感しましたし、苦しい時期でも一緒に会社を支え続けてくれた仲間には、心から感謝しています。
また、私自身「人とのご縁を大切にしたい」という想いが強くあります。
これまでの経験を踏まえ、AIがいくら発達しても人と人との信頼関係が無いとビジネスは成り立たないと感じています。
1つ1つの出会いを大切に、お客様や一緒に仕事をしてくれているメンバーのために出来ることは何かを問い続けながら仕事に向き合っています。
▼今後、会社で実現したいこと
目指しているのは、「日本で一番、AI人材を抱える会社」になることです。
少子高齢化が進むなか、生産性向上においてAIの活用は必要不可欠な存在となっています。その中で、AESを通じて企業の中枢に入り、AI人材が本質的な価値を発揮できるようにしていきたいです。
現在は、SIerさんに人材を紹介するケースが多いですが、今後は企業に直接、AI人材を紹介し、より近い立場で自分たちの価値を発揮できたらと思っています。
そのためには、人材のスキルアップは必須ですので、社内教育にも力を入れて、ポテンシャルのある人材を育てていくことが重要だと考えています。
また、いずれはホールディングス化して複数の事業を展開することも視野に入れています。
先日、アメリカ出張に行った際に、現地の起業家やVCの方々にお会いしましたが、そこで改めて日本のAI領域の立ち位置を知り、この事業を推進することで「日本にとって価値のある仕事」ができると確信しました。覚悟を決めて、挑戦を続けたいと思っています。
▼さいごに
BtoBの立ち上げは、本当に大変です。Nateeのときもそうでしたが、最初はリードも取れないし、事例もない。テレアポ、ウェビナー、広告など、できることは全部やりました。(取締役の母親に心のこもった手書きの営業手紙を書いてもらい、企業に送ったこともありました笑)
事例がないゆえに、海外の同業界の事例を集め、量をこなすこともたくさんしてきました。そんななか、0→1の立ち上げをやってこれたのは、一緒に走ってくれる仲間と、信じてくれたお客様のおかげです。
まだNateeとして実績がなかった時、あるお客様とのお取引で、Nateeのマーケティング支援を通して3年分の在庫が一気に売れた経験もありました。そうした1つ1つの成功体験の積み重ねが、会社を支えてくれています。
組織が崩壊寸前だったときに会社を支え続けてくれたメンバーや、いま一緒に仕事をしてくれている仲間、そして、自分たちのことを信じ、期待し続けてくださるお客様のために、何ができるかを常に考え、行動し続けたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
現在、AI人材育成のためにエンジニアを中心に積極採用中です。
もしご興味を持ってくださった方がいれば、お気軽にご連絡ください。