はじめまして。
ギットハブ・ジャパン合同会社 日本・韓国エンタープライズ担当シニアディレクターを務める、角田賢治です。
当社は、GitHub(ギットハブ)というサービス名でソフトウェア開発の中心となる開発プラットフォームを提供しており、世界で1億人以上の開発者の方に利用していただいています。
学生時代は東京理科大学で数学について学び、研究室で7年ほど研究をしていました。
研究を進めていくほど英語の必要性を感じ、オーストラリアで1年間英語を学びました。
新卒では横河電機のグループ会社に入社し、学生時代のバックボーンを活かし、組み込みの開発や設計に携わっていました。
その後、ウインドリバー株式会社に転職し、コンサルやプロジェクトマネージャーのポジションに就くのですが、そこで営業の面白さに気づかされました。
当時、開発や設計の実務をしてきた経験があるからこそ、お客さまに提案する際も技術者サイドの視点を活かして話をすることができたと思います。
5年ほど働いた後は日本オラクルに籍を移し、足しげくお客さまのところに通った結果、お客さまにも恵まれ、アジア圏のトップセールスとなり、2年目以降は目標達成率200%を超えるなど、成果を残せました。
独立して友人のセキュリティ事業の立ち上げに携わったりBMCソフトウェアへの入社を経て、Talend株式会社の日本法人の立ち上げに携わり、カントリーマネージャーも経験しました。
その後、Transmit Security Japan株式会社のカントリーマネージャーを経て、2024年2月からギットハブ・ジャパン合同会社に参画しました。
▼会社の事業内容を教えてください
ギットハブ・ジャパン合同会社は、アメリカに本社を置くGitHubの日本支社として2015年6月に設立されました。
GitHubは、1億人以上もの開発者の方に利用していただいていますが、ユーザーの方のアイデアや経験から製品コンセプトを取り入れている開発プラットフォームです。
GitHub上で、ソースコードをホスティングすることで、オープンソースプロジェクトやビジネスユース問わず、他の開発者と一緒にコードのレビューを行いながらソフトウェア開発を行うことが可能となります。
他のプログラマーにソースプログラムを共有し履歴を残しながら作業や変更が出来るため、プロジェクト管理をしやすくなるなど、多くの方に喜んでいただいています。
また、日本の産業では人的リソースが圧倒的に足りておらず、ソフトウェア開発でも同様です。そうなると、システムとAIを掛け合わせながら活用するということが非常に重要になってきます。
GitHubは日本だけでも350万人の方に活用していただいております。
プラットフォームを共有できる人が多いということは、ノウハウが蓄積され効率化にも繋がり汎用性が高くなるため、質の高いソースコードを簡単に作りやすいというメリットも創出できます。
私たちが提供するプラットフォームは今後も多くの活用方法を提供できると考えていますので、利用者の方の声を吸い上げながら、より良いサービスにしていきたいと思います。
▼会社の特徴・強み
アメリカ本社を拠点とし、1億人以上の開発者の方々にサービスを利用いただいています。
上記でもお伝えしましたが、他の開発者と一緒にコードのレビューを行いながらソフトウェア開発を行うことができますので、利用者が増えれば増えるほど参考にできる出来る事例も増えていきます。
実際、事例は検索できる仕様にしていますので、問題が発生した際には同じような事例及び解決方法をすぐに調べることができます。
また、解決方法をすぐに検索できるということは、プロジェクトの効率を上げることが可能となり、プロジェクトの途中から参加したメンバーもログを見ることが出来ますので、メンバー間の情報量の偏りを解消することにも繋がります。
そして、APIを活用して外部のアプリケーションと連携が出来ますので、導入企業が使用するアプリケーションに合わせて開発プロセスをカスタマイズ出来ます。
既に使用しているツールと連携が出来るため、各社の業務プロセスやツールを大幅に変更することなく、効率を落とさずに導入できる点も特徴です。
▼社内の雰囲気
自走できるメンバーが多いので、基本は各セクションの責任者たちに任せています。
その中でも、会社を運営する上で大事にしなければいけない企業理念やルールは私の方からメッセージして、必要に応じてレビューしています。
自走した優秀なメンバーが多いのでマイクロマネジメントはしていませんが、伝えるべきことは体系立てて伝え続ける必要があると考えています。
また、チームやメンバー間の情報交換がしやすいように、出来るだけ横の組織との繋がりも持てるような組織づくりを意識しています。
私自身、エンジニアから営業サイドにキャリアチェンジしてきましたが、過去に自分の成功したやり方を押し付け失敗した経験もあります。
パッションはとても大事ですが、人にはそれぞれ特性があるため、個人の能力を引き出すのもトップの仕事だと考えています。
会社のありたい姿を実現するために率先垂範し、自らも成長し続ける姿を見せ続けないとメンバーは付いてきてくれないのではないでしょうか。
そのため、会社として目指すべき姿と一定のルールは示しながら、その中でどれだけ各個人が活躍できるフィールドを用意できるかも、経営陣の腕の見せ所です。
まだまだ成長過程の組織ですので、自ら行動しながら組織がより良い方向に進むように挑戦を続けたいと思います。
▼今後、会社で実現したいこと
世界と比較した際に、日本はシステムが老朽化しAIやセキュリティの領域でも遅れを取っているのが現状です。
私たちが提供するGitHubは、AIを活用してシステムの老朽化に伴う課題を解決できる力を持っています。
企業の生産性が上がることで、結果的には日本経済全体が元気になると信じ、私たちも邁進し続けます。
そのためには、より多くの人に私たちのインパクトを示す必要があります。
マーケットから必要とされるサービスを目指し足元を固めつつ、AIを活用して大胆な挑戦をどれだけ出来るかが、私たちのありたい姿の実現に向けたポイントの1つです。
日本においても、まだまだ私たちが力になれるお客さまはたくさんおられますので、未来を見据えてマーケットに向き合い続けたいと思います。
▼さいごに
どんな業界業種でも、自分たちのサービスをお客さまに買っていただくという営業プロセスは必ず発生します。
これまでの経験を通じて、セールスのメソッドは時代が変わっても普遍的なものだと感じています。
お客さまとは、お客様事業経営の目線で質の高い情報を持った上で接することで、お客様からは必然的に求められる存在となります。
お客さまの潜在的なニーズを引き出しながら有益な情報をお伝えし続けることで信用が積み上がり、サービスを購入したいと思っていただける動機に繋がります。
一方、時代の流れが激しいからこそ、AIというツールを導入しないと負のサイクルから抜け出せなくなってしまいます。
1人あたりのGDPランキングやデジタルランキングで、日本は残念ながら30位台という数字になっています。
日本は恵まれているので、生活をする上で不便は感じにくい環境ですが、世界と比較した際の経済的な立ち位置は衰退しているのが現状です。
現実を受け止めながら、変化し続けることが出来るかが、今後の日本を左右します。
私たちは、こうした現状を打破するための一役を担える仕事をしていると自負していますので、日本が再び元気になるように精進していきます。
是非、当社のサービスに興味を持っていただいた方は、お気軽にお問い合わせください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。